2009 北海道ツーリング(初めての「秋」北海道)Day 4-1

9/23(その1)
(星に手のとどく丘キャンプ場~十勝岳~青い池~美瑛~旭岳)

高校時代の数学の先生と再会した夢を見た。なんでいまごろそんな夢を見たんだろか、不思議だ。


6:30起床。テントから外へ出ると青空。今日は予報も「晴れ」、空の心配はしなくて済みそうだ。
昨晩は21時の時点で既に吐く息が白いほど、夜中は寒さで目が覚めるかと思ったが、寝袋(ダウンハガー#3)の中は暖かく、朝まで一度も目が覚めることなく熟睡した。また、今回デビュー(新調)したイスカの「ウルトラライト・マットレス」は、適度に弾力があって快適、柔らかい芝生の上で寝てるような感覚で寝心地良かった。こんなに良いものならもっと早くに買っておけば良かったよ。


今日の朝ご飯は、昨晩スーパーで買ってきたロバパン製のバターロール(見切り品)と、家から持ってきたブルックス。折りたたみ椅子に腰掛けてモゴモゴ食べていると、ウェエ~!って鳴き声をあげながら羊がやってきた。ここのキャンプ場で飼ってる羊達で、朝は散歩がてらサイトに放し飼いされるみたい。


草をちょっとつまんでは先に進み、またつまんでは進みの繰り返し。人間の食べ物には全く興味がないのか、すぐ横を見向きもせずに歩いていった。あ、確かこのキャンプ場、ジンギスカンも食べられるって管理人さん言ってたけど、まさかこいつらが・・・。
コーヒー片手にのんびり、高校時代の友人や会社の先輩などに写メール。先輩は家族でのキャンプ・デビューを果たしたそうな。キャンプをやるような人には見えなかったのでちょっと驚いたけど、子供が居る家庭にはいいイベントだと思うよ。今年は我が家は子供が産まれたりで行けなかったので、来年は是非ともファミキャンしなきゃ。


8:30 キャンプ場出発。富良野平野の中を抜ける道道を走る。遠くには大雪山系、手前の稲は黄金色、空にはトンボが飛び交い、秋を実感。


上富良野の辺りから道道581号線で千望峠を目指す。これまで聞いたことがなかった場所で、雑誌記事に載ってて行ってみることに。国道から反れ、ちょっとした坂道を上ぼり展望駐車場に到着。遠くに十勝岳,下には富良野の平野が広がる光景。カメラじゃ納めきれない広さと大きさはやっぱ北海道だな。
駐車場には自分以外に1名だけ、豊田ナンバーのTDM900に乗ったおっさん(とは言っても年はオレと同じぐらい)。昨日もそうだったが、見かけるバイクのほとんどが道内ナンバー(札幌とか旭川とか)、内地ナンバーを見たのは(フェリーを除き)コレが初めて。やぱ北海道ツーリングっつったら夏がハイ・シーズンだもんな。

日の出公園C場の前を通り、十勝岳方面へ。
十勝岳PAに向け、久々のワインディング。コーナーで右へ左へとバイクを傾け、ストレートではアクセルを捻り「ズババババババ!」って排気音と共に加速。あぁ、バイクってこんなに楽しい乗り物だったね(笑) 毎日乗ってるとは言え通勤じゃただの移動手段、楽しさまでは味わえないからなぁ。


標高が上がるにつれどんどん気温が下がり、ジーンズ1枚の下半身はガクブル状態。目に映る木々の色が色づき始めたころPA到着。置いてあった温度計は13度表示。駐車場は登山目的の車でほぼ満車、山登りの格好をした人達がリュックを背負い山に向かって歩いていく。


オレの目的は温泉。冷えた体を温めるお楽しみ、十勝岳温泉凌雲閣へ。道内最高所のお風呂で、内湯と外風呂(露天風呂)があり、汗を流したら露天へ直行。


茶色の湯船に浸かり、顔を上げるとそこには十勝岳。お風呂には柵もなーんも無いので、湯船に浸かったまま山を眺められる特等席。これはいい、一度入湯あれ。紅葉にはまだちょーっとだけ早かったかな。あぁ、雪山を眺めながらってのもいいかもしれん。温泉(露天風呂)はやぱ寒い時期に限る。


すっかり体も温まり、美瑛方面に向け降下。6年前にキャンプした国設白金野営場の横を通り、しばらく走ると路上にキタキツネ発見。道をとぼとぼ歩いていて、近づくとバイクの音に驚いたのか森に入っていった。こちらの様子を伺いつつしばし睨めっこ。ほどなくして森の中へと帰っていった。
キツネを見送った後、更に数キロ走って「青い池」へ。このツーリングに先立ち、いろいろと北海道情報を集めている時に見つけたもの。今までも「青い池」なんてのは聞いたこともなかったんだけどな。知る人ぞ知る観光スポットかと思ったら、看板は立ってるは駐車場は「わ」ナンバーでいっぱいだわで、かなりメジャーみたい。


バイクを停め歩くこと5分ほど。目の前に「青い池」。オンネトーみたいな色合いの池で、水の中の立ち木がこれまたいい感じだ。立ち木があるってことは、堰止められてできた池ってこと。なんでこんな色してんだろ、石灰か何かかな? 残念ながら池のそばに説明文等の看板は無く不明。そして勉強不足、せっかくなのに勿体無い。


深山峠の観覧車を横目に見つつ(ホントに作っちゃったんだとガッカリ)、上富良野町のジェットコースターの道を見学。いつぞやのツーリング・マップルの表紙に使われた場所らしい。自分が走ってるところの写真が欲しかったりするが、ソロツーだとなぁ・・・。

美瑛の町中に入った頃、ちょうど時間はお昼時。ツーリング・マップルに紹介されていた「富川食堂」へ行ってみたが、残念ながら開いておらず。お昼の時間にやってないって変だな。ホントに開店前?ってぐらいにひっそりした感じだったけど・・・。他にめぼしい店もないので、国道沿いの山頭火へ。確か何年か前の北海道ツーリングでもここに来たな。


以前に来た際、品切れで食べられなかった数量限定の「特選とろ肉ラーメン」を注文。今回のツーリングは「食」にはちょっと奮発だ。豚一頭からわずか300g程度しか取れない貴重な肉らしく確かに柔らかい。が、全体的に何かインパクトの足りない感じで、「特選」はちょっと言いすぎ・・・ってのが正直な感想。


昼食後、モダセルフでガソリンを給油し、美瑛の丘へ。もう何度となく見てきたが、美瑛に来てんのに見ないで帰るのもなんだし。
美瑛の丘ってもっとカラフルなイメージがあったが、夏に見るよりも「茶色」が目立って地味な感じがした。農作物の収穫が終わり、冬を前に大地も一休みってところか。ここにもトンボはわんさか飛んでいて、虫取り網を一振りすれば簡単に捕まえられそうなぐらい。この写真にも画面左に2匹。いつもならここでソフトクリームを食べながらのんびりするんだが、この後、旭岳へ行く予定なので後ろ髪ひかれつつ出発する。


美瑛の丘から40分ほど走り、旭岳ロープウェイ駅に到着。シルバーウィークだけあって駐車場は満車状態、入りきれない車はただ空くのを待つしか無く行列中、なんとも残念ね。「バイクの方はこちらへどうぞ」と、ちょっとした優越感で駐車場へ。普段、社会的に冷遇されてる乗り物だからね、たまにはこんなこともないと。


ロープウェイは往復2,800円、高いような妥当なような。最近この手の観光地の料金って感覚麻痺気味。100人は乗れそうかってぐらいのゴンドラ、観光客を一気に飲み込むと静かに出発。

その2へ つづく

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