KSR2日記 season2 – 1.探して探してようやく –

年を取っておっくうになったのか、せっかく購入した大型バイク(VFR800)も次第に年間走行距離が短くなり、とうとう1年で100kmすら走らないほどに。
1年のうちで乗るのは1日程度、あとは物置(バイク保管庫)で眠ったままの状態が続き、乗り物としてあまりに勿体ない(保険代や車検代も)ことから、迷いに迷って手放した。

もう少し気軽に乗れるオートバイで、なんか楽しいやつはないかな?って考えたところ、20年ほど前に乗っていたKSR2が思い浮かんだ。めっちゃスピードが出るわけでもないし、加速だって排気量なりだが、それでも軽い車重とパワーバンドに入った時の加速感など、いかにも2stって走りが楽しかった。
カーボンニュートラル実現のため、2030年ごろにガソリン車を全廃するとの話もあるし(2020年12月現在)、化石燃料で走るオートバイが無くなる日も来るかもしれない。まして2stは絶版だし、乗れるうちに乗っておこうとKSR2を探してみることに。

馴染みのオートバイ屋さん(一番星)にKSR2を依頼。中古車両の価格が高騰していること、販売が終了してから20年以上も経過していることから、プレミアム分を考えて予算は50万円で設定。当時のメーカー希望小売価格が249,000円だったので、ざっと倍。

80年代のレーサーレプリカブームを牽引したNSR、TZRなどの名車ならともかく、たかが原付2種。こんだけ予算があればすぐに見つかるだろ?って高をくくっていたが、全くと言っていいほど見つからず。
あったとしても、ゴミ同然のボロボロで30万とか、錆ついて土に戻りそうだったり、エンジンが付いていませんってのもあったり。さほど売れたオートバイでないので流通量が多くないこと、新車販売が終了してから20年以上も経過していること、また普段使い(足代わり)で酷使されたタマが多いことが理由かと。

探し始めてから2ヶ月ほど、どうにも見つからずに半分諦めかけていたところ、ヤフオクに程度の良さそうなカスタム車を発見。
できればノーマルの個体が良かったが、レストアに必要となる純正部品のほとんどが廃番になっているらしく、必然的に社外品パーツを付けることになり、だったら最初から手が入ってるほうがお得かもとマインドチェンジ。

外装、足回り、ブレーキ、キャブレター、チャンバーなど、手が入っていないところがないぐらいのカスタム車両で、かかった費用を考えれば割安な38万円スタート。 ウォッチリストに入れてしばらくモニタしてみたところ2回流札。再々出品となったところで決心し、オークション終了直前に入札し、無事に落札できた。

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