2022 北海道ツーリング (きっと最後のキャンプツー)Day 7-2

8/26(金)(7日目:2/2)
(~シューパロ湖~樹海苑~イオンモール苫小牧~苫小牧東港)

深夜出港のフェリーに乗船予定なので、そろそろ苫小牧に向けて走り始める。楽しい北海道ツーリングもいよいよ終盤。
富良野から道道135号線を西に芦別方面へと進み、国道452号線を夕張方面に南下する。

桂沢湖を抜けてしばらく走ると、左手に不思議な光景。眼下に旧道と思わしき橋があるが、水かさが増えて今にも沈みそうな状態。

その旧道に続くと思わしき道路と言うか廃道。立ち入り禁止の札がなかったので入ってみたが、あまりの静けさに怖くなって早々にUターン。

さらに進むと、今にも水没してしまいそうな道路と立ち枯れた木々。
2015年に夕張シューパロダムが完成し、もともとあった大夕張ダムと大夕張(鹿島地区)を全て飲み込んでシューパロ湖は水域拡大。前回(2009年)に来た際は、ダム建設中で貯水前だったので旧街並みを走ることができたが、今や全て水の中。かろうじて道路だけが見えてる状態。
かつて見学した鉄道遺産「三弦橋」も水の中。

鹿島眺望公園に「ふるさと大夕張の碑」なるものがあり、かつてここに街があったことが分かる。その他にも、ここにあったであろう高校や小学校の閉校記念碑も。

写真じゃとても納まりきれないほどにでかくて、湖の面積は日本2位、貯水量は4位とのこと。
まるでバイパス路のような大きな橋がかかっているが、夕張岳登山口に繋がる林道。夕張シューパロダム建設によって橋も沈んでしまったため、新たに橋を掛けなおしたらしい。

治水や発電などの重要性はあるにしても、巨額の費用をかけてまで、ここまで大きなダムが本当に必要なのかよくわからん。工事のための工事になってなけりゃいいけど。

夕張シューパロダムをあとにし、国道452号線を南下。このままフェリー乗り場まで向かっても良かったが、どうしても気になる場所があったので、フェリー乗り場とは反対方向(日高方面)へ。

30分ほど走り、むかわ町の穂別福山に到着。
ツーリング出発前、あれこれとプランを練ってる際、たまたま見つけた「樹海苑」が閉店したとのブログ記事。
最後に訪れたのが15年も前(2007年)だし、閉店していても不思議ではないんだが、自分の目で見るまでは信じられなかった(信じたくなかった)が残念。

既に看板(屋号)は外されており、そこがラーメン屋であったことが分かるものもなく。
ロープが張ってあったので近くまで行くことはできなかったが、近く見たところでどうなるわけでもなく、閉店していることは間違いないし。そういえば最後に会った時、「店をしめたい(辞めたい)」っておばちゃん言ってたな。冗談(愚痴)だと思って聞き流していたし、聞いたところで何もしてあげられないが、ちゃんと聞いておけばよかった。

隣にあったはずのガソリンスタンド(確かshellだったような)も跡形もなく消えていた。
ここでオートバイに給油してたら、「兄ちゃん、ラーメン食べてきなよ」っておばちゃんに話しかけられたのがきっかけ。その後、北海道ツーリングのたびに立ち寄ったし、新婚旅行でも嫁と食べに来た。また、年賀状のやりとりもさせてもらっていたが、いつしか音信不通に。
ぐぐってみたところ、2012年4月末で閉店したそうで。おばちゃんはどこで何してるのか、元気にしてると良いけど。

他にも行きたいところはいろいろあるが、フェリーの時間も気になるので、そろそろ苫小牧市へと向かうことに。後ろ髪惹かれつつの出発。
途中、メロン熊に会えたり。

自分の写真を1枚も撮ってなかったことを思い出し、道路脇にオートバイを停めて自撮り棒。北海道で撮ったことが分からないような写真だが、きっとこれが記念の1枚になるはず。

19:00 イオンモール苫小牧に到着。家族へのお土産やフェリーの中での食料等の買い出し、あとは夕飯もここで済ませることに。
北海道で食べる最後の食事なので、どうしても「北海道っぽいもの」を食べておきたかったが、モール内のレストランはチェーン店ばかり。唯一、北海道の地名が入っていた「小樽なると屋」って店があったので「青南蛮醤油ざんぎ定食」を。
普通にまぁまぁ美味しかったが、これが北海道で食べておくべきものかどうかは分からず。

家族へのお土産は六花亭でまとめ買い。名古屋では冷蔵で売られている「マルセイバターサンド」が、こちらでは常温で置かれていることが驚きだった。
北海道は涼しい(25度以下)から冷蔵不要、内地は暑いからダメと店員さんから聞いた。

イオンモール併設のエネオスで満タン給油し、いよいよフェリー乗り場へと向かう。
市街地から離れた途端に街灯ゼロ、ヘッドライトの明かりだけが頼りに。明るいと思っていたADV150のヘッドライトが全くの光量不足、先が見通せないもんだから制限速度以下でゆっくりと。

21:00 苫小牧東フェリーターミナルに無事到着。
乗船待ちの車列にADV150を停め、「あー旅が終わったな」感でいっぱい。事故やケガ、トラブル等もなく北海道を走れてホントによかった。

トラック(貨物)の積載に時間がかかっているとのことで、乗船時間が何度も延長され、日付が変わる頃になってようやく乗船。とにかく待ちくたびれたし、気温がどんどん下がるので(20度以下)体がすっかり冷えた。
往路もかなり待たされたし、そもそもダイヤに無理があるのでは?

車両甲板にオートバイを停め、食料や着替えなどの荷物とヘルメットを抱えて客室へと向かう。往路で乗船したフェリーの姉妹船で「すずらん」、船室も同じツーリストS。

冷えた体を温めようとお風呂に直行したので、気付いたら出港していた。
北海道の街明かりを眺めながら惜しむつもりだったのに、旅情も乏しくバタバタして終了。

本日の走行距離:340km(48.9km/l)

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