2022 北海道ツーリング (きっと最後のキャンプツー)Day 5-2

8/24(水)(5日目:2/2)
(~ハイランド小清水~神の子池~北19号線~開陽台~ホテル モアン)

遠くに斜里岳を見ながら屈斜路湖方面へと進む。屈斜路湖と言えば「美幌峠」を超えるルートが定番だが、過去に何度も走ったことがあるので、今回は藻琴山を結ぶ道道102号線を走ることに。

気持ちよくワイディングを駆け上がり、藻琴山8合目にある「ハイランド小清水725」で休憩。
藻琴山登山道の入り口になっているようで、大きな駐車場があり、レストハウス内にはモンベルショップも。また、近くにはキャンプ場もあるようで、この周辺一体が自然を楽しめる場所になってるっぽい。

山頂までは片道1時間ほどかかるとのことだったので、展望台までのお手軽ルートを散策。野鳥のさえずりが聞こえ、眼下には屈斜路湖、奥には摩周岳、硫黄山、雄阿寒岳と絶景。
北海道ツーリングも楽しいが、山歩きの装備を整えてハイキング(トレッキング)目的でも来てみたくなった。あと、電車旅も。

藻琴峠を降りる途中、あまりに景色がキレイだったのでオートバイを停めて写真撮影。眼下に樹海、遠くに山々。北海道はホント広い。

川湯から国道391号線を北上し、道道1115号を経て「神の子池」へ続くダートに入る。
慣れない道なのでのんびりと走ろうかと思ったが、マナーの悪い(飛ばしすぎ)レンタカーが後ろから煽ってくるので鬱陶しい。

2kmほどのダートを走って駐車場に到着。
オートバイを停めて池へと歩き出すと、ウッドデッキな遊歩道が出現。以前は森の中を歩いた記憶だが、観光地化がすすんでいる模様。確かに、駐車場もこんなに広かったっけ?って感じだったし、停まってる車両も多かった。ガイドブックに取り上げられたり、映え写真としてインスタにアップする人も居たり、知る人ぞ知る場所だっただけにちょっと残念。

かなり久しぶりに来たが、静かで神秘的な雰囲気は以前と変わらず。底まで見える透き通ったブルー、池に沈む倒木は腐りもせず生きているかのよう。
夕暮れ時で日差しが弱くなっているため、今日は濃いめのブルー。目を凝らして水中を見ていたら、オショロコマが泳いでるのが見えた。

映え目的のエフェクト写真(加工写真)が出回っているせいか、「実際に見たら大したことなかった」とか「こじんまりしてがっかりした」などのネット記事も見かけるが、個人的にはメジャーな「青い池」(@美瑛)よりも「神の子池」のほうが好き。

神の子池をあとにし、中標津方面へと走っていると、養老牛の山肌に「牛」の文字。なんで書かれているかは知らないけど(ググればわかるが)、これを見ると養老牛に来たなっていつも思う。

中標津に入り、久しぶりに北19号線を走ってみた。
ここを初めて訪れたのは30年ほど前。当時はインターネットなどない時代で、「写真(ネット)で見たものを見に行く」ような旅のスタイルではなく、「たまたま訪れたところで感動の景色に出会う」ような感じだったので、いきなり目の前に現れた直線路にめっちゃ感動した。
上富良野の「ジェットコースターの路」、斜里町の「天に続く道」なども壮観だが、ネットで写真を見てから訪れたので感動は半分、いや半分以下だった。インターネットも良し悪し。

開陽台に到着。ある一定以上の年齢層にとっては、ライダーの聖地と言えばここ。
とは言うものの、開陽台にライダーが多く集ったのは1980年代で、自分が初渡道したときには既にリニューアル後だったし、残念ながら全盛期は知らず。雑誌の記事で読んだぐらい。

コロシアムのような展望台から見る景色は330度のパノラマ。自分を含め、道外から来た人(観光客)にとっては、これぞ北海道って風景が広がる。

北西方向を見ると、ちょうど夕日が沈もうとしているところ。
展望台裏側にあるキャンプ場には、テントがぽつんと一張りのみ。1人で寂しかろうにと見ていたら、さらにもう1台、しばらくしてもう1人ががやってきた。

展望台の階段踊り場には記念のレリーフがあり、リニューアル前の八角形の展望台(通称:カメハウス)の写真。
オートバイブームから40年ほどが経過し、そんなことがあったってのを知ってる人も数少なくなってきたと思う。当たり前のようにあったものは消えていくし、人の記憶からも薄れていくし、なんだか寂しくなってきた。

駐車場には「I LOVE(ハート) KYD」と書かれた看板があった。
ライダーの聖地と書かれているが、まるで恋人の聖地でもあるような書きっぷり。そうじゃないんだけどな。どんな気持ち(目的)で作った看板かしらんけど、そんなことしなくても開陽台は変わらずに開陽台だし。

17時 中標津のホテル(ホテル モアン)に到着。
2日間キャンプ泊したので、洗濯やモバイル端末の充電をしたくてホテル泊にした。学生時代は2週間とか平気で野宿(キャンプ)できたのに、今思えばよくやってたと思う。当時はスマホ(携帯)もタブレットもなくて電源確保の必要がなかったし、なによりあの頃は体力があったからなぁ。その分、とにかくお金はなかったが・・・。

お風呂で汗を流した後、館内の居酒屋(舞酒)でお夕飯。
中標津は椎茸栽培に適した気候らしく、「想いの茸(おもいのたけ)」なる品種を推しており、メニューには椎茸料理ばかりが並ぶ。

海の幸が食べたかったが、ご当地モノを食べるのも悪くないし、自慢の椎茸がどれぐらいのものか。素で食べるのが一番分かりやすいかと「しいたけの素焼き」を注文。
ビールを飲みながらしばし待ち、運ばれてきて椎茸のサイズを見て、思わず「でか!」と声が出た。直径10cmほどで肉厚。こんなでかいの初めて見た。
期待して口に運ぶと、確かになかなかの味。美味い。

次に「椎茸ザンギ甘酢ダレ(椎茸の唐揚げ)」を頼んでみた。こっちはちょっと微妙。甘酢が強すぎて(勝ちすぎて)、椎茸本来の味わいは消えてしまってる。
どれも肉厚なので食べごたえはあるが、そんなに椎茸ばっか食えんよってのが正直な感想。脇役であって主役にはなれない。もしくはお酒のお供。
思ってたよりもボリュームがあったし、食べ飽きた感もあり、最後の方はかなり苦しかった。ぎりぎり完食。

部屋へと戻ってひとり晩酌していると、長男(大3)から北海道到着の連絡。
毎夏恒例の自転車部の活動で、バイク(自転車)にキャンプ道具一式を積載し、約2週間の予定で北海道を走り回るらしい。いわゆる「チャリダー」ってやつ。
今日はハイエース(レンタカー)で新千歳空港から留萌へ移動し、いよいよ明日から走り始めるらしいが、オロロンラインを自転車で走るって・・・。若さは素晴らしい。

本日の走行距離:366km(46.5km/l)

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