2020 北海道サイクリング (道東を走ってみた)Day 4

9/22(火)
(網走駅~斜里~天に続く道~ウトロ)

普段通りに6:00起床。
窓から外を眺めてみると曇り空。ちょっと肌寒そうな感じではあるが、雨が降ってないので良し。

ひとっ風呂浴びたのち、長男と合流して朝食バイキングへ。
フェリーでのレストラン同様、ここでも料理を取るときはマスクと手袋(透明の使い捨てタイプ)の着用が徹底されていた。「withコロナ」って言葉もあるし、今後はこれがスタンダードになるのかも。
お料理は可もなく不可もなくいたって普通。ビジネスホテルにありがちなメニューが並び、ご当地グルメ的なものはなし。

8:00 ホテルをチェックアウトし、トヨタレンタカーまで数キロ。天気予報は「曇り」だったはずなのに何故か雨が降ってきた。それもしっかりした雨降り。
道内で1回ぐらいは降られるかなって覚悟はしていたが、まさかバイク(自転車)に乗る初日から雨に降られるとは・・・。がっかり。
文句を言ってても止むわけじゃないので黙々と準備。北海道サイクリング用に購入したmont-bellのレインダンサー、OGK KABUTOのヘルメットレインカバー、オートバイ用のレイングローブ、100均のシューズカバーを装備していざ出発。

釧網線沿いを知床方面へ。市街地を抜け、海岸線沿いの道を走る。
朝の爽やかな中を走る予定だったが、空は厚い雲、左手は黒い海、路面は完全ウェット。こんなはずじゃなかった。オートバイと違ってシールドがないので、雨粒が顔に当たって冷たいし。

途中、JR北浜駅で1回目の休憩。ここへ来るのは10年以上ぶりだが、時が止まってたかのように変わりなく、大正時代に建てられた駅舎は健在。入口にある丸い郵便ポスト、旅人の名刺や切符などで埋め尽くされた待合室もそのまま。

駅併設の展望台に上ってみると、厚い雲と白波立つオホーツク海。見てるだけでも寒いが、気温は15度程度とリアルに寒い。

休憩もほどほどに北浜駅を出発し、国道244号線をひたすら東へ。しばらくすると雨は小康状態となり、次第に小雨から曇り空に。雲の隙間から青空も見えたりしてテンションアップ。

雨もすっかり止んだので、道の駅に立ち寄ってカッパを脱衣。ツーリング(オートバイ)でも雨の中を走るのは嫌なのに、バイク(自転車)は苦行の域。とにかく雨がやんで良かった。

天気さえ良ければこっちのもの。雨で遅れた分を取り戻そうとちょっとペースを上げる。
25km/h程度と控え目なスピードだが、思ってたよりも疲労感なし。もともとスポーツは得意な方じゃないし(小学校の通知表は1か2だった)、ここ最近の人間ドッグはメタボリック判定。「肥満」「脂質異常症」の判定に加え、「尿酸値」が上昇気味。医師からのコメント欄には、総摂取カロリーを減らせ、炭水化物、アルコール、レバーを控えろって指導入りまくり。そんな中、体力差がある18歳と自転車(サイクリング)って無理じゃね?とも思ったが、半年間、固定ローラで汗を流した成果が出てるっぽい。

延々と続く直線路を走り「道の駅 しゃり」に到着。ちょうどお昼時だったのでご当地グルメでも食べようかと思ったが、残念ながら観光案内施設とトイレしかなく。キレイな道の駅だったので期待したんだけど残念。チェーンに油をさし、トイレ休憩を済ませて出発。

国道334号線を知床方面へ。道の先はどんよりと曇り空。この先、雨に降られりゃしないかとWeather Newsの雨雲レーダでチェック。雲は厚いが雨は降らないらしく一安心。

国道から外れて南三号へ。目の前にはまっすぐに伸びる直線。写真で見ると大したことないが、まっすぐに伸びる直線と勾配。「天に続く道」との愛称が付いてるらしく、一度走ってみたくてやってきた。
中標津の北19号もそうだが、いかにも北海道らしい道。

ぜぇぜぇと息を切らしつつ、1度も足をつくことなく頂上まで上り(漕ぎ)きれた。途中、何度か歩こうかと思ったが、ここへ来る(走れる)のも最初で最後かと思って頑張った。
オートバイなら右手(アクセル)を捻るだけだが、汗をかいた分だけ感動もひとしお。

ちょっとした展望台があったので上ってみたら、畑に防風林、遠くにはオホーツク海。北海道らしい景色が広がっていた。

「天に続く道」は更に続き、展望台からさらに坂を上ってようやくゴール。
写真の撮り方がイマイチだが、全長28.1kmの直線道路。天に向かってまっすぐに道路が伸びているかのように見えるのが由来。

再び国道334号線に戻り、知床方面へと進む。海沿いを走ってるはずなんだが、木々に覆われていてオホーツク海は見えず。追い抜いていく車のスピードも速くて怖いし。

周囲にはコンビニはおろか店は一軒もなく、お昼ご飯を食べ損ねて超腹ペコ。脚にも力が入らなくなってきて路肩で休憩。
おやつ用に購入した「揚一番」が残っていたのと思い出し、長男と二人で貪り食う。とにかく腹が減っていたので、いつもの何倍も美味く感じた。

お腹が落ち着いたところで、知床に向かってスパート。オートバイだとあっという間なんだけどなって道を、海風に耐えながら漕ぐ。
ちっともスピードが乗らないし、距離はなかなか伸びないし、知床は近づいてこないが、とにかく漕ぐしかなし。

途中、オシンコシンの滝に立ち寄って休憩。
前を通るたびに寄ってるし、見飽きた感が無きにしもあらずだが。ただ、以前にもまして観光地化されてしまっていて複雑な心境。

16:00 世界自然遺産「知床」の玄関口に位置する「道の駅 うとろ・シリエトク」に到着。
とにかく腹が減って仕方なかったので、唯一開いていたテイクアウト専門の軽食コーナーで「エゾシカバーガー」を。牛肉と違って「獣」を感じる癖のある味わいだったが、それでも空腹なので何でも美味かった。

17:00 「世界自然遺産の宿 しれとこ村」に到着。
自転車を室内に駐輪させてもらい、荷物を降ろしてチェックイン手続き。知床はどこも値の張る宿ばかりで、リーズナブルなところを探して見つけたのがここ。
小さい頃の家族旅行を思い出すような、どことなく懐かしい昭和な雰囲気。

通されたのは6畳和室のお部屋。予約時に新館が空いておらず、やむなく旧館(温泉館)を取ったため、さぞ古いんだろうと覚悟していたが、リフォームされたばかりなのか、それなりにキレイな部屋だった。

温泉(大浴場)で汗を流したあと、お待ちかねのお夕飯。
ツーリングでは「素泊まり」または「朝食のみ」の宿を予約することが多いんだが、Go Toキャンペーンのおかげで安かったので、珍しく1泊2食付きのプランで。大人2名(夕食,朝食付き)で\13,910也。イクラ丼うまー。

部屋へと戻り、コインランドリーで服を洗いつつ、長男とテレビを見ながら部屋飲み。和室だとダラダラゴロゴロ。日本人に生まれてよかった。

本日の走行距離:82.8km(累計標高↑355m/↓414m)

前の日   2020 北海道サイクリング 目次   次の日