2009 北海道ツーリング(初めての「秋」北海道)Day 3-1

9/22(その1)
(小樽(ビジホ)~朝里IC~(札樽道/道央道)~夕張IC~夕張~富良野)

朝6時、普段用にセットしてある携帯電話の目覚ましで目が覚める。フェリーの中でほとんど動いていなかったし眠れるか心配だったが、それなりに疲れているのか朝までぐっすり。


朝風呂の後、身支度を整えてチェック・アウト。外へ出ると秋のひんやりした空気が気持ちいい。休日のせいか小樽駅ものんびりした雰囲気。出がけに見た天気予報では、今日は全道的に天気が崩れるらしい。晴れてる方面へ行こかとも思ったが、何処へ行っても降られるんで予定通り夕張経由で富良野方面へ。 北海道に限ったわけでなく、ツーリングで都市部を走るのは好きじゃないので、朝里ICから札樽道に乗って札幌市をワープ。


朝早い地方高速はどこも一緒、交通量が無くガラガラだ。スピードの出ないXRには助かる、80km/hぐらいでのんびりと。
札幌市が近づくにつれ交通量は次第に増え、追い立てられるようにスピードを上げ走る。100km/hって大したこと無さそうだが、荷物満載の250cc単発ではそれなりに辛く、意識してアクセルを開けていないとすぐにスピードが落ちてくる。
札幌JCTで道央道へ入った頃、シールドにポツポツと当たる雨粒。とうとう雨が降り出した。まぁ予報通りだしまぁしゃーねぇー、お天道様には敵わない。大降りってほどでもないが一応カッパの下を装着、ウェアとブーツは防水なのでそのまま。が、マーフィーの法則か、カッパ着用してから10分も経たないうちに雨は止んだ。後にも先にもこの日、雨に降られたのはコレだけだった。


千歳恵庭JCTから道東道へ。道は対面通行へと変わり、周囲の風景も一気に北海道チックな広大なものに。が、風景を楽しむどころか、今まで以上にミラーが気になるわけで・・・。制限速度は70km/h、飛ばしてスピード違反で捕まるのは嫌だし、かと言って制限速度で走ると後ろ(の車)から無言のプレッシャーが来るし。結局、景色を楽しむ余裕など全くないまま、終点の夕張ICまで。

現在、夕張にはシューパロ・ダムを建設中。本事業に伴い、この辺りは湖の底に沈んでしまったりするわけで、そうなる前にちょっと見学。


国道から細い道をちょっと降りると、ちょっとした集落があった。離村してからかなりの月日が経ってるようで、建物の傷みはかなり激しい。写真左手に写ってるのは工事関係者の車。シャッターに書かれた「奥様サロンで実演を!」ってのが気になる。新型の電化製品について使い方など実演販売をしていたんだろうか。在りし日は、お客と店主の楽しいやりとりがあったんだろうな。


乾電池の自販機だ。昔、近所の電気屋にもコレと同じものがあって、子供の頃に1度だけ利用したことがある。今やコンビニで何でも手には入る時代になって、最近ではすっかり見かけなくなったよ。未だに見かけるのはコンドームの自販機ぐらいか(笑)


人の手が入らなくなると建物の傷みは加速。既に崩壊してしまっている家屋もあってグッシャリ。


よーく見るとパチンコ台が見える。もとはパチンコ屋だったようだ。完成するダムの大きさが分からないんだが、これらもろとも水の底に沈んでしまうのだろうか。


集落の近く、国道沿いにバスが1台ポツンと停まっていた。行き先表示に「三菱(鉱)バス保存会」って書いてあって、昔使われていたバスを静態?保存しているようだ。雨ざらしでおかれている割には結構キレイだが、見た目に古さを感じる。ノンステップ・バスに見慣れたせいか車高がすごく高いし、乗降扉からは中に入るため3段ほどのステップも見えた。また、行き先表示の横の小さな「枠」も懐かしいね。あそこに「系統」が入ったりするんだよな^^ バスに限らず一般車もそうだけど、昔のは顔に暖かみがあるというか愛嬌があるというか。最近の車は洗練されてる反面、どれも「きつい」印象。


後ろ姿も「猫背」な感じがいいじゃないですか(笑) 屋根の両端に付いてるライトがチープな未来感を演出しててステキ。


道路の向かいには、過去にここを走っていた「三菱大夕張鉄道」がプラットフォームとともに静態保存。ここへは 4年ほど前に一度来たことがあるが、そのときよりも整備されてる。以前は、素人目にわかるほど車両が痛んでいたが、塗りなおしたのか状態がかなり良くなってる。


先頭車両の写真を撮り、鉄道好きの会社の上司に写メを送ったところ、「鉄人28号に見える・・・。」とのレス・・・。鉄人28号ってナンデスカ??


客車の中は入ることができた。特に思い入れも無いので感想は難しいところだが、直角の背もたれはくつろげなさそうね。
これより北へちょっと行くと、かつてここに集落があったことを示す区画の跡、すっかり朽ちてしまった電柱など、あれこれ見ることができたが、今やダム工事が本格化し、どこも残土処分地になっていたりして見る影もなかった。なーんか寂しいな。


三段滝を越え、道道135号線で富良野へ。富良野市内に入ったら「くまげら」へ直行。過去、一度は来ようと思いつつこれなかった店。
さすが人気店だけあって店内は混雑。こりゃカウンター席かな?って思ったら、カウンター席も満席。通されたのは10人は掛けられそうな大テーブルでの相席、まぁ仕方ない。が、同席の若い兄ちゃんたち、タバコをガンガン吸うもんだから結構辛い。昔は自分も吸ってたんだけどなぁ・・・。兄ちゃんたちはほどなくして居なくなり、ちょうどいいタイミングで料理が運ばれてきた。せっかく食べるんだしね。


和牛さしみ丼。食べるならコレ!って決めてた一品。舌の上に乗せるとほのかな牛肉の甘み。あぁ、これぞ大人の味だなぁ・・・、満足。刺身で食べられるなんて贅沢だな♪
が、味わい堪能もそれまで、半分ぐらいを食べた頃に女性ライダー4名が来店。この人たちもスモーカーだった・・・。しかも禁煙談義に花を咲かせながらスパスパ(涙) 牛肉の甘みも何もタバコの煙で全てかき消され、味もよくわからず、残りは一気に食いきった。勿体ない食べ方になってしまって残念。オレも喫煙者だった頃は人前で吸ったりしていたが、人が食事中の時は遠慮したり一声かけたり、それなりに気は使っていたぞ。誰もがすることだと思ってたけど違うみたいね。


通りかかった富良野駅はロータリーが整備され、すごくキレイになっていた。初渡道時、お土産を買った売店の並びが無くなていて、「地方観光地の駅前」って雰囲気は消えていた。
富良野駅前から麓郷方面へ。「わ」ナンバーのレンタカーたちと列をなして走る。ハイシーズンじゃないせいか、ライダーは1台として見かけない・・・。

その2へ つづく

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