30年前の就職活動(3)

量販店で購入した一式9,800円のスーツに身を包み、劣等生の就職活動がスタート。

2社目は地元の大手冷蔵機器メーカ。
募集があったのは技術職ではなく営業職枠。すでに履歴書は郵送済み、会社見学等もなくいきなりの面接。

時間通りに到着し待合室へ通されると、似たようなリクルートスーツに身を包んだ学生が10名ほど。
しばらく待つと会社の方がお見えになり、名前を呼ばれた5名が会議室へと通される。2グループに分かれてのグループ面接らしい。

横並びの椅子に腰を掛けると、目の前には面接官が3名。
まずは一人ずつ自己紹介とともに志望動機(自己アピール)をするように言われる。
志望(入社)動機なんて聞かれて当たり前というか、採用する側としては一番聞きたい内容。当然、自分もそれなりに考えてきたつもりではあったが、他の学生のしっかりした回答(とにかく饒舌!)に焦りまくり、頭が真っ白になってしまってしどろもどろに。
うわずった状態で訳の分からない発言をして撃沈。

やってしまった。

全員の自己アピールが終わり、面接官から学生に対して質問が飛んだが、自分には一度も当てられることなく、ただただ座ってるだけの人に。穴があったら入りたい、逃げ出したいほど。
当然、自分の不出来もあるが、特定の学生に質問が集中していたし、最初から合格者が決まっていたのでは?と勘ぐってしまうような面接だった。

その後、電話で不合格の連絡がきた。まぁそうでしょうね。

先日の町工場は、自分が働いている(一生の仕事にしている)イメージがどうにも沸かないし、他に会ってくれる会社もなし。
さぁどうする。

(つづく)

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