30年前の就職活動(2)

量販店で購入した一式9,800円のスーツに身を包み、劣等生の就職活動がスタート。

1社目は町はずれの〇〇工業株式会社。
面接云々の前に、まずは会社見学においでとのことで、送られてきた地図を片手に訪問。
うーん、ここで合ってるよな?と何度も確認した先にあったのは、会社というよりは工場。工場というよりは町工場。
リクルート雑誌で見たときはそれなりの規模だったので、見た目とのギャップに戸惑い。とは言うものの、アポイントを無視して帰るわけにもいかず、作り笑顔で会社(工場)の門を叩く。

名前を告げ、会社見学に来たことを伝えると、工場長自らがお出迎え。
よく来てくれたと熱烈な歓迎に引き気味になりつつ、職場(工場)内を連れられて歩く。なんか学生が来たぞと好奇の目にさらされつつ、製造現場で製品の説明を受ける。会社は大きくないが、大手企業の下請け作業を受注していること、原発関連の入退場システムが主力製品とのことだった。

さほど大きな工場ではなかったこともあり、時間にして30分もかからずに終了。
なにか質問がありますか?と問われたが、何を聞いてよいかも分からず、特にありませんで1社目の会社訪問はあっけなく終了。
また是非連絡をください(面接に来てください)との言葉をもらいつつ、少ないですがと「交通費」を頂いた。

自動車修理工場やガソリンスタンドでアルバイトをしていたし、油にまみれて作業することに抵抗はないが、一生の仕事にするのはどうかなと思いつつ帰路へ。
やっぱりホワイトカラーかなぁと思いつつも、大学の成績がさっぱりの自分にデスクワークが務まるのか?とも悩む。

今回の会社見学を通し、自分の強みや弱み、何を話すか、どうアピールするかなど、自己分析が全くできてないことを反省。
次こそは。

(つづく)

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