30年前の就職活動(1)

昨日、長女(大3)のリクルートスーツを買いに行って、自分が就職活動していたときのことを思い出した。

もう30年も前の話。

自分は理系学部に在籍していたため、大学に貼りだされた求人票から興味のある会社を選び、大学に推薦状を書いてもらって面接に出向くスタイルが一般的だった。
当然ながら人気のある会社は学生間で取り合いになるし、定員は決まっているもんだから、成績の良い人が優先されるのがルール。
成績の悪い生徒は行きたい会社にエントリーできず、表現は悪いが「残り物」の会社しか受けらないことに。
特に成績の悪かった自分にとっては大ピンチで、また就職氷河期だったこともあってか焦りは人一倍。(だったらちゃんと勉強しとけよって話だが)

会社(就職先)で一生が決まると言っても過言ではなく、ここが人生の踏ん張りどころだと、リクルート雑誌片手に企業にコンタクト。(今ならスマホやネットで簡単に企業情報が調べられるが、その当時は雑誌の情報が全て)

母の面倒を見る必要があったことから、地元を離れるわけにはいかず、名古屋近郊の企業をピックアップ。
専攻していた電気・電子系の企業は当然のこと、営業職やブルーカラーまで計50社近くに手紙を取った。当時はインターネットなんてなかったし、電話は相手の仕事の邪魔になるかと思い遠慮した。

結果、返事があったのは10社ほど。そのうち、面接に来ても良いと言ってくれたのはたったの2社。世の中はきびしい。

早速、近くの量販店で一式9,800円のスーツを購入。革靴は1,000円で調達。
見る人が見れば安物だろうが、学生でお金がないんだから仕方ない。とにかく、面接に行く格好だけは揃った。

(つづく)

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