2023 名古屋から鉄路で長崎へ(軍艦島と原爆資料館へ)Day 3

8/20(木)(3日目)
モントレ長崎~大浦天主堂~レッケル~長崎駅~(西九州新幹線)~武雄温泉駅~(リレーかもめ)~博多駅~(東海道・山陽新幹線)~名古屋

7:00起床
窓から外を眺めてみると晴れそうな感じ。素人目にも海が穏やかな気がする・・・。
天気予報を確認してみると、今日の長崎は曇、風2m程度、波0.1m程度と穏やかな天気。軍艦島の上陸条件(風5m以下、波0.5m以下)と照らしてみると、今日の軍艦島ツアーは上陸できる可能性が非常に高い。

軍艦島ツアーのWEBサイトを見てみると、午前便/午後便ともに空席あり。
これは乗るしかないとソワソワし始めだが、手持ちの新幹線チケットは12:40長崎駅発。対して軍艦島ツアーは13:00ごろまでかかるので、どう考えてもダメ。乗車する新幹線を後続列車に変えようと思ったが、「列車限定」のチケットなので不可。最悪。

予約した新幹線の時間が早すぎた。夕方ぐらいの便でも十分に名古屋まで帰れるのに。
すっかり意気消沈。もう何もやる気にならずホテルの部屋でダラダラと、チェックアウトぎりぎりの10時まで。

10:00 身支度を整え、ようやくホテルをチェックアウト。気になりだすと止まらない性格なので、上陸できそうなのにツアーに参加できないことがもやもや。

とりあえず観光して紛らわせるしかない。
土産物屋が立ち並ぶグラバー通り(坂道)、客引きのおばちゃんに捕まらないよううつむき加減で歩いていく。

大浦天主堂に到着。
入口で拝観料1,000円(キリシタン博物館見学料含む)を支払い、脱帽し、身なりを整えてから教会堂内部へ。
幕末ごろに建てられた日本現存最古の教会。豊臣秀吉の令により処された26人のカトリック信者に捧げられた教会堂で、正式には「日本二十六聖殉教者聖堂」との名称。

内部は写真撮影禁止。
正面祭壇奥のキリスト像、教会の壁に施された大きなステンドグラス、中世のゴシック様式建築など、厳かな雰囲気。
スピーカーからは、250年に渡る禁教期間も密かに信仰を続けていたのが「潜伏キリシタン」のお話が流れていた。

天主堂を後にし、隣のキリシタン博物館へ。
日本のキリシタン史が紹介されており、「西洋との出会い」「禁教期・潜伏期の歴史」、そして、「信徒発見」に至るまでかなりのボリューム。見学の所要時間は30分~1時間程度と聞いていたが、とてもじゃないが全然足りない。
ここ最近、文章(文字)を読む力が衰えているのか、一般的な見学時間の2~3倍ほど必要。昨日の軍艦島デジタルミュージアムしかり、全てに目を通しているからかもしれないが。

新幹線の時間が気になってしまい、後半の展示物はほとんど見られないまま博物館を後に。何かの機会にまた長崎を訪れることはあるだろうと、その時の楽しみに取っておくことに。

新幹線乗車前に昼飯を済ませておこうと、大浦天主堂近くの「レッケル」って店へ。
店内はこれでもかってぐらいにサッカー色が濃く、選手のサインやらユニホームやら壁にいっぱい。残念ながらサッカーに限らず、スポーツにはあまり興味がないためありがたさはさっぱり分からず。

数あるメニューの中から、迷うことなく長崎名物のトルコライスを注文。(店内に観光客と思わしき方々も、そろって皆さんトルコライスだった)
カレー味のピラフ、その上にポークカツ、横にはケチャップなスパゲティとサラダ、これらをワンプレートに盛り付けた逸品。子供が好きな料理(サラダ除く)が一同に会した感じ。
特別に何かあるわけじゃなかったけど、普通に美味しかった。あっという間に完食。レギュラーサイズを頼んだけど、ラージ、その上のXLでも食べられたかも。太るけどね。

お腹も膨れたところで長崎駅へと向かう。
腹ごなしに歩いて行こうかとも思ったが、30分以上はかかりそうだったのでバスに乗車。長崎市内はバスがあっちこっち、ひっきりなしに走っているので移動手段に便利。

12:00 長崎駅到着
西九州新幹線の開業を機に、鉄道の高架化をはじめ、駅舎(駅ビル)や駅前など大規模な再開発中。2025年にはフルオープンするらしいので、次に来るのが楽しみ。

一人旅させてもらった家族へのお礼に、駅ビルにあった「長崎街道かもめ市場」で土産を調達。
流行りに乗って作ったようなお菓子、「〇〇へ行ってきました」系は用なし。長崎県や九州に伝わる銘菓、老舗の味などを購入。
30分ほど物色し、文明堂の「カステラ」、福建の「よりより」、やまやの「明太子ふりかけ」、ざびえる本舗の「ざびえる」、そして「ざぼん漬」となかなかセンスよくまとまったと自画自賛。

12:30 新幹線ホームに上がると、ちょうど下りの新幹線が入線してくるところだった。
平日ってこともあってか、降りてくるお客さんはかなり少なく、乗車率は(感覚的に)1~2割ぐらいか。佐賀県の物言いで部分開通であること、観光地としての長崎の魅力度、沿線の人口など要因はいろいろあると思うが、今後もなかなか厳しいと思う。

12:45 駆け込みのお客さんが居たようで、なかなかドアが閉まらず、1分ほど遅れでようやく出発。東海道新幹線じゃ何があっても待ってくれないんだが、新幹線とは言えのんびりした感じ。

平野部が少ない長崎ならでは、斜面に並ぶ家々はいつ見ても驚き。
徒歩でしかアクセスできない家もたくさんありそうで、住めば都とはいえ、年を取ったらなかなかに厳しそう。その分、家からの景色はよさそうだけど。
のんびりと車窓を眺めようとしてたら、すぐにトンネルへ。

行きに乗ったときは諫早駅にしか停車しなかったが、帰りは新大村駅、嬉野温泉駅と各駅停車。
東海道・山陽新幹線のように「のぞみ」、「ひかり」、「こだま」と言った区別なく、全てが「かもめ」なので停車駅が分かりづらい。

長崎駅からの乗車時間は29分、武雄温泉駅でリレーかもめに乗り換え。
行きは白いソニック(885系)だったが、帰りはダークグレーの787系。ボディだけでなく室内もシックで、ちょっと暗すぎんか?ってなぐらい。新幹線の内装が全体的に白っぽく、またLED照明もかなり明るかっただけに、室内灯切れてるの?ってぐらいに暗く感じた。

揺られること1時間、隣に座ったおっさんの音漏れイヤホンにいらいらしつつ博多駅に到着。
リレーかもめへの乗り換え時間を含め、長崎駅から博多駅まで1時間33分かかった。西九州新幹線(部分)開通により、従来の特急車両に比べて30分ほど短縮されたらしいが、乗り換えの手間を考えるとちょっと微妙。新幹線の乗車時間が短すぎて、パソコンは広げられない、お弁当も食べられない、何もできない。

駅のホームにラーメン屋があった。蕎麦やうどんは聞いたことがあるが、さすがラーメン王国の博多。(そういえば、名古屋駅にはきしめん屋がある)
次の電車の乗り換えまで時間に余裕があったし、せっかくなので食べてみることに。

券売機で食券を購入し、カウンターで食べるスタイル。どれがおすすめか分からなかったが、「白旨(600円)」を注文。
ストレート麺と豚骨スープ、お店で食べるラーメンとなんら変わりなく完食。このクオリティが駅ホームで食べられるんだから、さすがとんこつ王国の博多。

博多駅のアミュプラザでスタバをワンモアし、東海道・山陽新幹線に乗り換え。
忘れないうちに旅の記録をまとめておこうと、PC作業がしやすいようグリーンにしてみた。

品川駅が開業した2003年から使われてきた「AMBITIOUS JAPAN!」の車内チャイムも聞き納め。明日からはUAの「会いにいこう」に変わるので、最終日に聞けて良かった。(乗った新幹線が運よくJR東海車両)
2003年と言えば、東京、神奈川など首都圏への出張が増え始めたころ。車窓から見える高層ビル、新幹線と並走する山手線の乗車率の高さ、駅で待つ人の多さなど、ドキドキしながらチャイムと車内放送を聞いてた。もう聞けなくなってしまうんだなと思うと、寂しい限り。

1年ほど前、当時の上司にお土産として頂いたアイスクリーム・スプーンを使ってカチコチアイスを食べたり。
持ってきたノートPCで旅の記録をまとめていたら、あっという間に名古屋到着。

春から秋は海が穏やかで上陸率が高く、中でも7月は90%近いと聞いていたので、当然上陸できるものと高をくくっていたが、残念な結果に。
海から見られただけでも良しかと思ったが、やはり上陸しておきたい。特に30号棟は余命半年とも言っていたので、今年中になんとか都合(と予算)を付けてリベンジするつもり。

2日目(2/2)  2023 長崎まで鉄路で行ってみた 目次

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