2008 御嶽山ツーリング (濁河温泉と自然湖)Day 1

9/14(日)
(名古屋~名古屋IC~美濃加茂IC~下呂~鈴蘭スカイライン~濁河温泉~開田高原~自然湖~中津川IC~名古屋IC~名古屋)

久々のツーリングなんで気持ちが高揚してるのか、夜明け前に目が覚める。時計を見るとまだ4時。このまま起きようかとも思ったが、今日は久々に長距離を走るので時間まで布団でゴロゴロして体力確保。

5:30に目覚ましで起床し、顔を洗って出発準備。空を見上げるとかなーりの曇天。天気予報は晴れって言ってたはずなんだか?? 日帰りツーなのでお泊りセットもキャンプ道具も無し、温泉用のタオルにレインウェアぐらいの超軽装。

6:00 日の出すぐでまだちょっとばかし薄暗い中、自宅を出発。まずは近所のシェルでガソリン給油。青天井で上がり続けた原油価格もやっと下がり始め、今月に入ってからやっと消費者価格にも反映され始めた。が、まだ163円/L。上がるときは10円単位、下がるときは1円単位。上がるときは即反映、下がるときはなかなか反映されず。はよ130円ぐらいまで戻って欲しい。

まずは名古屋ICへと走らせる。が、ぽつりぽつりとシールドに付く水滴・・・。あれ? と思ってたら、そのうち小雨が降ってきたよ・・・orz なんでやねん。天気予報は晴れだろ? オレの見間違い? このまま雨降りじゃ洒落になんないので、高速道路に乗る前に携帯電話で天気予報を再チェック。空模様が怪しいのは明け方近くだけのようで、この後は回復傾向。予報を信じて名古屋ICから東名高速に乗る。

朝早いので高速道路は車閑散。小牧JCTで中央道へ分岐し、更に土岐JCTから東海環状自動車道へ。「日本昭和村」のある美濃加茂ICで下車。雨はいつしか上がって路面もドライ、空も明るくなってきた。こうなると俄然ツーリング気分も盛り上がってくるわけだ^^ まだ朝早いし、これからたっぷり遊べる(走れる)って思うと気分高揚。

7:30 自宅を出てから1時間半で1回目の休憩。JR中川辺駅近くのサークルKで遅めの朝食を取る。缶コーヒーにパン。コンビニの駐車場に腰を下ろし、前の道路を走る車を眺めながらの朝ご飯。出勤中と思わしき人達が急いだ感じで走っていく。JR線も併走しているんで、電車でも来ないかなぁ~って思ってたら来ました。

気づいたらデジカメで写真を撮ってたし。至って普通の在来線だし、撮ったところでどーってことは無いんだけどつい反射的に^^;

国道41号線を北上。市街地を抜ける道路は山国道へと変わり、信号も無くなって快走。交通量は少なく、トラックは居らず、朝早くて空気は美味い、ツーリングって 楽しいなぁって実感(笑)

ちょっと天気よくなりすぎ。真夏並みに気温が上昇、喉も渇いてきたので下呂手前のコンビニでちょっと休憩。岐阜県と言えばタイムリー。走ってる途中、潰れたタイムリーを数軒見たが大丈夫かしらん。他のコンビニとは一線を画す雰囲気、どこか不思議な店内の陳列、何故か入り口の一番近くで売られるエ口本(w 雪国な岐阜県ってことでリフト券の取り扱いは当然のこと、漁場入場証まで売ってるしかなり独特。年に数回しか利用しないけど「岐阜に来たなぁ」って気分になれるし、大手に飲まれることなく頑張って欲しいところ。が、ここの店舗も「今月いっぱいで閉店」の張り紙、経営は厳しいようだ。

長らく走ってきた国道41号線と別れ、小坂町から県道437号線へ右折。この先、鈴蘭スカイライン経由で濁河温泉へと向かう。ここまで名古屋から約150km、まだまだタンクには余裕があるがこの先は完全な山の中なので、ガソリンを満タンにしてから上る。

走りはじめてしばらくすると、道沿いに怪しげな五重塔?を見つけ思わず急停車。じろじろと見てみると、どうやら喫茶店らしい。その名も「喫茶 五重塔」(そのまんま)。

店の入り口にはこれまた怪しげなマスコット?が・・・。っつーか、誰? カメラは何? 何のポーズ? 手が長すぎだろ?って、言いたいことは山ほどあるが。パラダイスな雰囲気がぷんぷん。

隣にはこれまた「?」なオブジェが。っつーか、誰? 早川清ってのはコレを作った人? ♪ズンドコ キ・ヨ・シ! 一人じゃなけりゃちょっと入ってみたいような気もする「喫茶 五重塔」。さすがに一人で入る勇気はちょっとσ(^_^;)…

濁河温泉への道はオススメってバイク屋の店長に聞いたことがあったんで、腕に覚えのありそうなバイクがうじゃうじゃって思いきや、だーれも居ない。っつーか、車も滅多に通らない。地図上では「鈴蘭スカイライン」を走っているようだが、それらしき看板があるわけでもなく、抜群の展望が望めるわけでもなく、3桁国道っぽい道をひたすら上る。スピードレンジが低い道なんで、ガンガン回して走るマルチより、トルクで走る単気筒系のバイクのほうが楽しめそう。まぁ上手い人はどっちに乗っても楽しめると思うけど。

木々の隙間から御嶽山がちらちら見えるようになってきたところ、ちょっとした展望台があったので休憩。大平展望台。雲にかかってしまっているのがちょっと残念だがいい景色。展望台って言っても売店やトイレがあるわけじゃなく、山を眺められる東屋がある程度。そして、オレ以外に人っ子一人居ないんで独り占め^^; 鳥のさえずりが聞こえるぐらいだ。

濁河温泉まではあとちょっと、周囲の木々の高さが低くなってきて、熊笹が目に付くようになる。

10:40 濁河温泉に到着。(通年営業では)最高所の温泉って聞いていたので、秘湯っぽいのをイメージしていたんだが意外や大きな看板。ここで標高1800m、御嶽山7合目。更に奥へと進んでいくと大きなホテルがあったり(潰れちゃったと思われるホテルも有)してやはり秘湯ではないようだ。ホテルには用無し、日帰り入湯用の「市営露天風呂」って看板を目印に駐車場到着。観光バスが1台停まっていて、あとは乗用車が3台、バイク1台。

バスタオル1枚持っていざ。「バスのお客さんが来ているのでちょっと混んでますよ」って番台のおっちゃんに言われたが、ここまで来て入らないわけにもいかず中へと入る。大人は500円とまずまずリーズナブル。こじんまりとした脱衣所で服を脱ぎ、お風呂へ。

内湯が無い全て露天のお風呂、洗い場は4つほど。先客は10名弱、湯船が大きいのでさほど混んでる感じは無し。洗い場で汗を流し、早速お湯に浸かってみる。茶系の無臭、若干ぬるぬるした感じ。若干ぬるめな湯加減も長湯が楽しめていい。標高1800mで絶景が眺められるかと期待していたが、背後は森の木々、前は覗き見防止用のツイタテがあるので展望は開けず。目のやり場に困って?上を見上げると空が近い。さすが標高が高いだけのことはあるや。雲がすぐそこ。

風呂から上がり駐車場へと戻る。さっぱりした体に吹く風が気持ちいい。このままゴロンと昼寝でもしたい気分だ。バイクの脇で地図を眺めながらボーっとしていると、10台ほどのバイク集団がやってきた。ハーレーにBMW、DUCATIと大排気量車、どれもおっさんばっか。温泉目当てに来るライダーなんて年齢層は高めか。

来た道をちょっとだけ戻り、県道435号線で開田高原方面へと走る。しばし上り坂が続き、濁河峠を超えたのか以降は下り。遠くに乗鞍岳を眺めながら走っていくと、急に辺りが開ける。なーんかどっかで見た景色だと思ったら「チャオ御岳スノーリゾート」だ。ウインター・シーズンに一度だけ来たことのあるスキー場。

雪に覆われた真っ白な印象しか無いので違和感。唯一、稼動を停止したリフトがここがスキー場だって主張してる。シーズン・オフのこの時期はシーンと静まり返っていて、ランニングしているアスリートが数名居る程度。真っ白な時期には急斜面に見えたゲレンデも、緑のこの時期にはかなりの緩斜面に見える。

ゴンドラリフトも停まったまま。まるでスキー場全体が冬に向けて冬眠(夏眠?)しているようだ。

センターハウスの前にはマイクロバス。よく見ると建物の内部は電気が付いてる。防犯のためにしちゃ人の気配もするし、ちょっくら覗いてみることに。静かな館内に入るのはちょっとした罪悪感に似たようなものも感じドキドキ。階段を上がっていくと、中には腹筋やら腕立て伏せやらしているアスリートがたくさん。先ほど外で見かけたランナーしかり、この辺りは高地トレーニングの拠点?として使われているようだ。「崖の上のポニョ」な体型なオレには場違い。また冬の楽しい時期に来ることにしよう^^;

御嶽山との2ショット。
スキー帰りにはおっかなびっくり走る雪の下り道を快走。夏休みは終ったし紅葉にはまだ早いし、時期的にずれてるせいか走る車も皆無。

白樺林を抜ける道もあったりして高原路って感じ。吹く風も気持ちいいし、ツーリング堪能。

道端に咲くコスモスに誘われて、バイクから降りて花を愛でつつ写真撮影。どう頑張っても平凡な写真しか撮れず、どうやったら写真家さんみたいに芸術的に撮れるんだろ。デジイチとコンデジの違いもあるだろうが、そもそも腕だろうなぁ。写真撮影の講座とかあったら是非とも参加してみたいもんだ。

開田高原マイアスキー場の入り口を通過し、御岳湖(牧尾ダム)方面へ走る。途中、王滝川を渡る真っ赤な鉄橋を走っていると、隣にぽつんと石の橋脚。先代の橋だろうか役目を終えて水の中で寂しげに立っていた。深緑の水面と妙にマッチしていて寂しさ倍増、気づけばボーっと眺めていた。

牧尾ダムを見ながら木々の中を抜け、王滝村に到着。今日はイベントがあるらしく、駐車場には特設テントが設置され町中にはあっちこっちにマウンテンバイクが疾走。何れもヘルメットに競技用の服装?を身に着けた本気な人たちばかり。体力に自信は無いが、自転車は好きだしこの手のイベント(もうちょっと軽い奴)にも参加してみたいかも。

時計は13時、いい加減お腹も空いてきたので王滝食堂でお昼ごはん。以前から食べてみたかったいのぶた、「いのぶた焼肉定食」@1400円。「いのぶた」とは猪と豚の交配で、豚肉に比べて低脂肪らしい。要はコラボレート種。昔は王滝村でも飼育されていたらしいが、今は他から調達してきているらしい。味は豚肉よりあっさりした感じ、適度に脂身があって美味い。でも違いは僅かなので、オレの舌では「いのぶただよ」って言われないと分からないかもなぁ。ホントは「いのぶた鍋」ってのが食べたかったんだが、2名様からってことで断念。

お腹も膨れたところで、更に山奥へとバイクを走らせる。1984年に起きた長野県西部地震で山肌が崩落、川が堰きとめられてできた「自然湖」を見に行く。四川大地震で話題になった「地震湖」と同じかな?

地図には載っていない湖なので辿り着けるか不安だったが、ところどころにお手製の看板が立っていて無事到着。路肩にバイクを止め、三脚を片手に歩き出すと前方に古びた橋。地震前は一般道として使われていたらしいが、今は車両通行不可(徒歩は可)。

更に足を進めると、湖の中には何本もの立ち木。昔はここが水の中ではなかったことを示す証拠。以前、何かの記事で読んだときはもっと沢山の木が立ってたような気がするが、経年(今年で24年経過)で腐ってしまったのかもしれん。となると、この風景も長くは無いと思われ、何れは自然の風景になってしまうだろうな。

自然湖を利用したカヌー・トレッキング教室も開かれているようで、楽しそうな声と共に数艇のカヌーが見えた。見ていると簡単そうだが、あの細い船体はバランスを取るのが難しそうだ。
濁川温泉の露天風呂も堪能したし、見たかった自然湖も見れたのでそろそろ帰還準備。国道19号線に向けて山を下る。山を下るにつれ気温はぐんぐんと上がり、3シーズン・ジャケットじゃ走っててもちょっと暑いぐらい。道路脇の温度計は23度表示だが、日差しのきつさがあって体感気温はもっと上。

国道19号線に出て「道の駅 大桑」でお土産調達。お約束の「雷鳥の里」と子供向けに地域限定お菓子とか購入。ここから名古屋まで120kmほどあるので、体力復活でしっかり休憩を取る。ちょうど親しくさせてもらっている上司からメールが来ていたので(仕事の話じゃない)、バイクのそばで腰掛けながら缶コーヒー片手に返信したり。

国道19号線で中津川まで走り、中津川ICから中央道に乗る。3連休ってこともあってか交通量はそれなり、数キロ程度の渋滞はあったもののバイクの機動性でクリア。小牧JCTから東名高速道路へ、名古屋IC下車。
19時 無事に自宅到着。今日の全走行距離は440km。最近は300kmを越えると体がきつかったが、今日は意外と疲れも無く心地よい疲労感って感じ。御嶽山は長野県側(R41側)からしか登ったことが無く、今回初めて横断してみた。ワインディングも楽しめたし、また行きたいかも。

お土産に買った開田高原のとうもろこしは早速茹でて家族で食。粒が大きめで美味い。これで1本140円。味が分からなかったので2本しか買わなかったが、もっと買ってくりゃよかったよ。

本日の走行距離 440km(38km/L)

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