2016 能登ツーリング (能登半島をぐるっと一周)Day 2-1

5/2(月)(1/3)
(アパホテル金沢西~千里浜なぎさドライブウェイ~ヤセの断崖&関野鼻~)

普段どおり6時に起床。窓から外を眺めるとすっきりした快晴。


テレビを付けると、今日の金沢の予想最高気温は27度って夏日だし。5月ったらオートバイに乗るには一番の季節だったのに、これも温暖化の影響なんだろうなぁ・・・。これじゃあ快適に乗れるのは1年のうちに数週間ぐらいしかないじゃん。


着替えを済ませて1階の食堂(レストラン)へ。
アパホテルってことでちょっと期待していたが、ビジネスホテルとさほど変わらないバイキング・メニュー。ちょっとおかずの種類が多いかな?ってぐらいで極めて普通。味も普通。とは言え、朝から食欲旺盛で、ご飯お代わりして計3杯。こんなんだから・・・。


散らかった部屋を整理し、荷物をまとめて7時過ぎにホテルを出発。
駐輪場にはVFRが1台だけぽつーんと。昨晩は20台ほどのオートバイが停まっていたのに、皆さん出発がお早いようで。そんなのんびりしていたつもりは無いんだけど。


近くのエネオスでガソリンを満タンに。ハイオクでもリッター120円って安くなったな。2年ぐらい前はリッター200円(ハイオク)近くまで高騰したので、その時に比べれば6割ぐらい。ガソリン税に消費税がかかる二重構造も気に入らないが、一体いつまで続くの?ってな暫定税率ってどーよ?? 車がないと生活できない、車はガソリン入れないと走らないって、政府にとっては安定収入でいいんだろうけど。弱いものイジメな感じが気に入らない。

ガソリンを満タンにし、国道8号線(バイパス)を北へ。GW期間中とは言え平日(月曜日)ってことで、出勤途中と思われる車が意外と多い。他人が働いてるときに遊ぶのって・・・、どこか後ろめたいような何ともいえない感じ。学校をサボって遊んでる感じもこんなんだったなw 


ナビに言われるまま走り、国道を左折して日本海側へ。のと里山海道(旧:能登有料道路)の高架をくぐると目の前に海が登場。汐の香りがして、視界が開けて海がばーんって見える瞬間って、いくつになってもワクワクするな。


舗装路以外を走ることなんてそうそうないので、おっかなびっくりで砂浜へと入る。GWなんで観光客でいっぱいかと思ったが、あれ?ってなぐらいに閑散と。独り占めとまではいかないものの、ちょっと得した気分。


地球温暖化の影響で砂浜が減少していると聞いていたが、確かに以前(20年前)に来たときよりも狭くなってる気がする。昭和40年頃は100m程の幅があったらしいし、このペースだと完全消滅も時間の問題かもね。


波打ち際ぎりぎりを走ったら気持ち良さそうだが、そんなバイクじゃないし、何よりスタックでもしたら洒落にならないので、砂地の固そうなところをのんびりと。制限速度は30kmだし、潮風を浴びながらとろとろと走る。


全長8kmの砂浜を走り、千里浜レストハウスで休憩。
駐車場にバイクを停めると、すぐ目の前で石像ならぬ砂像を作ってる人。霧吹きのようなもので水を吹きかけつつ、砂を丁寧に削って彫刻?してた。細部まで丁寧に作られてクオリティ高し、幼稚園のときに砂山(+トンネル)を作った経験しかないので、職人の技術力に感心。


レストハウスのそばに石碑が建っていたが、砂がやせ細って崖がすぐ間近。周囲のアスファルトも割れちゃって危うい感じ。砂浜が縮小しているのと同様、これもあと何年かしたら崩れちゃうかもね。

次は夏の海水浴シーズンに来ることを考えつつ、千里浜なぎさドライブウェイを後にして国道249号線を北へ。


片側1車線の3桁国道をぼけーっと走っていると、道路脇にオートレストランを発見。昭和の雰囲気がぷんぷん漂ってて、こりゃ寄るしかないだろって即ピットイン。
オートレストラン来人(らいと)って名前もセンスいいねw


中に入るとお客は誰も居らず、古びたゲーム機の音が静かに響く店内。コレと言って特筆するようなゲーム機はなく、うどんやそば、ハンバーガーなどのオートレストラン系な自販機もなく(撤去されたか)て少々がっかり。


店の隅っこには、ザ・ベストテンにありそうな赤いソファがw 昭和ヤンキーが夜中にたむろしてそうな雰囲気だが、イマドキはこーゆーところには来ないのかもしれんね。コンビニ乱立でオートレストランも衰退の一途だし。


オートレストランを後にし再び国道249号線を北上。特に海が見えるわけでもなく、まったりしつつ走っていると「世界一長いベンチ」の看板。雑誌か何かの記事で見たことがあったので、ちょっと見てみようと寄り道。
増穂浦海岸沿いにあるベンチで全長460m。世界一長いベンチとしてギネスブックに載っているらしいが、あまりに長すぎて全容が見えないし、なんだかなって感じ。とりあえず座ってみたりしてみたものの、ギネス感を味わうことは出来ず。まぁベンチはベンチだし。


ついでに日本海をバックにVFRを撮ってみたり。
購入してから丸5年が経過したVFRだが、購入時のワクワク(一目惚れ)感は未だなくならず。ずーっと所有して(手元に置いて)いたいって思えるオートバイに出会えたのは幸せ。シニアになっても乗れるように体力を維持しておかないとw

日本海沿いを離れ、山の中を抜ける道を北へ。
20年ほど前にツーリングで来た際、断崖絶壁とあまり高さと迫力に「チンさむ」になった場所を思い出し、国道から離れ海沿いの県道へ。


VFRを停め、歩いて5分ほどで到着。
「ヤセの断崖」って立て看板はあるが、以前に見たときと明らかに雰囲気が違う。見る角度が違うのかとあっちこっちから眺めたが記憶と全く違う。砂利の駐車場と看板がぽつーんとあるぐらいの寂しい雰囲気だったし、場所が違う(記憶違い)かと思ったが、どうも2007年の能登半島地震(震度6)で崩落したらしい。先ほどの千里浜と言い、自然のものはいつまでも形変えずにってわけにはいかないね。


以前は柵も何も無くて断崖の先端まで(自己責任で)行くことが出来たが、駐車場や遊歩道の整備と共に遠くから眺めるだけになってしまって残念。案内看板がなければ素通りしてしまいそうな場所になっちゃったよ。


「ヤセの断崖」からは、すぐ近くに「関野鼻」が見えた。こちらも地震の影響なのか駐車場を含めて完全立ち入り禁止になっており、遠くから眺めるだけ。つい最近、広末涼子主演のドラマ(松本清張ドラマスペシャル 「地方紙を買う女」)でロケ地になっていたので見たかっただけどね。


せっかくなので近くにあった「義経の船隠し」を見学。いわゆる言い伝えって奴だよね。全国各地で目にする「信玄の隠し湯」と同じ類なのか、信憑性は「?」。
崩落だったり立ち入り禁止だったりで若干の消化不良だが已む無し、再び国道に戻って海岸線沿いを北上する。


ぼけーって走ってたら、古びた廃墟が目に入ってピットイン。
屋根の錆具合からしてそれなりの月日は経っているであろうが、駐車場の痛みや雑草などあまりみられず、ちょっと不思議な雰囲気。入口にバリケードも何もなかったし、管理されているとは思えないが・・・。


近くに寄って見てみると、思いのほか保存状態?が良い感じ。日本海からの潮風や冬の大雪など環境はよくないはずなんだが、朽ち落ちてるような個所もなく、すぐにでも再開できそうなぐらい。また、無断立ち入りなど荒らされてる雰囲気も皆無。


畳敷きの大広間が見えたので、大型バスなどの観光客相手の食事処(ドライブイン)だったっぽい。
店内には「写るんです販売中」のノボリが見えたので、平成1桁ぐらいで営業は終了してたらしく、無人になってから20年は経過してる模様。


ガラス張りの大広間からは日本海が一望できた模様。あっちこっちに道の駅が出来て、高速道路があっちこっちに伸びて、個人営業の店は厳しいだろうね。子供の頃に立ち寄ったであろう「昭和」の香りがするドライブインがなくなるのは残念。

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