まぼろし博覧会で精神崩壊してきた
久しぶりに伊豆へ。
久々にお泊りでツーリングへ行こうと計画したが、日ごろの行いが悪いのか台風接近中。
雨の中をオートバイで走っても苦行なので、急遽「乗り物」を変更。デリカD:5と迷ったが、伊豆スカイラインなどマニュアル車の方が楽しそうなので、アルトワークスで出かけることにした。
6時に自宅を出発。
最寄りICから名二環に乗って、名古屋ICからは東名高速道路を東へ。
新東名は線形が良く道幅も広く、またスピードレンジ(最高速)も高いことから「楽」なんだが、トンネルが多くて景色が冴えない(つまらない)のが難点。昔から何度も走って愛着もある東名高速道路で。
市街地を抜けたり、山間を縫ったり、また遠くに海が見えたりと走っていて飽きない。由比のあたり、遠くに富士山が頭の部分だけ見えた。
沼津ICから伊豆縦貫道を下田方面へと下り、県道を走って日本三大温泉の「熱海」へ到着。
もうちょっとこじんまりした駅舎だった記憶だが、イマドキの駅ビルがどーんと建っていてびっくり。
せっかくなのでコインパーキングに車を停め、駅周辺をぶらぶらと散策。
駅前から続く商店街があったのでちょっと歩いてみる。途中、いかにも老舗っぽい和菓子屋で温泉饅頭(草饅頭)を食べたりして旅行気分。
駅前に戻ると、昭和感漂うビルがあったので吸い込まれるように入ってみる。なんとなく嗅覚が利いた感じ。
予想通り内部は昔懐かしい感じの駅ビル。開いている店はほとんどなく、また空きテナントも多い廃墟感。賑わっていた商店街とは真逆。
階段の手すりのR具合、小学校の体育館のようなビニル床もたまらん。イマドキの建物は、階段は非常時用の扱いなのかコストをかけてなくて味気ないからなぁ。
いやぁ良いものを見れた。(見納め?)
熱海駅を後にし、海沿いに国道を南下する。学生時代にオートバイで走った記憶が蘇って懐かしい。
曇天ではあるものの、なんとか天気が持ってるので窓を開けて走ってみる。
熱海駅から1時間ほど走り、今回の旅の主目的でもある「まぼろし博覧会」に到着。
NHKのドキュメンタリ番組で特集されて以来、一度来てみたかった場所。いわゆる(私設)テーマパークだが、キモ可愛いがコンセプトのB級スポット。
入場受付に至る通路からして怪しさ満点。人形だったり、恐竜だったり、はたまた電車を模したものだったりわけが分からない。
受付で入場料(1,400円)を支払って入場。
どうやら植物園跡を利用しているっぽい。温室だったと思わしき建物内に、これでもかってぐらいに展示がいっぱい。館内には冷暖房の類はないようで、それも売り?にしているっぽい。
館内は複数のエリアに分かれており、順路に従って歩いていく。平日だから自分以外にお客さんは居ない模様。
まずは「大仏殿」のエリアから。
熱帯植物が生い茂る中、ピラミッドやモアイ像、日本の古城の模型などが展示。そして10m以上はあるかと思われる巨大な聖徳太子像。コンセプトがさっぱり分からない。
牛頭馬頭神輿って書いてあった。なぞ。
次に「メルヘンランド」のエリア。メルヘンハウス、メルヘンの丘などなど。人形が所狭しと置いてあるのはちょっと怖い。
次に「まぼろしの島」なるエリア。
カオスというか何というか、情報量が多すぎて付いていけない。なんだか悪い夢の中にでも迷い込んだ感じ。
最後に「魔界神社」。ここは昭和の時代のものが多く展示してあり、戦時中のものについては興味深く見ることができた。残念なのは、置いてあるだけでなにの説明もないところ。貴重なものがしれっと置いてあったりする。
「魔界神社」の脇に「秘宝館」から譲り受けたものが多く展示。
お母さんの子宮内にいる胎児のシースルー模型があったり、動物の剥製が展示されていたりして、なかなかにグロテスクな世界観。これはなんだろ?って考えながら見てちゃいけないことが分かってきた。
全てを見るのに3~4時間かかると聞いていたが、怖くて足早に立ち去った場所もあり、2時間ほどで見学終了。
「まぼろし博覧会」を後にし、天城高原インターから伊豆スカイラインへ。曇天ではあるものの、なんとか天気は持ってる。
せっかくなのでいつもは使用しない回転域も楽しんでみたり、そこそこなペースでコーナーを曲がってみたり。軽自動車なりではあるものの、やっぱマニュアル車は楽しい。
とは言うものの不満もあって、排気音が静かすぎてエンジン音ばかり気になること、また5,000rpmぐらいからパワー特性が平坦で盛り上がりにかけるのがイマイチな点。
前者は騒音レベルの規制が厳しいから仕方なし、後者は低回転からの立ち上がり(加速と乗りやすさ)を優先した代償。
終点の熱海インターまで全線を走破し、今日は沼津駅前のビジネスホテルで一泊。
行きたかった「まぼろし博覧会」に行けたし、伊豆スカイラインは走れたし、満足度が高い一日だった。