2022 北海道ツーリング (きっと最後のキャンプツー)Day 6-2

8/25(木)(6日目:2/2)
(~旧狩勝線ミュージアム~コインスナックオチアイ~道の駅 南ふらの~ペンション コスモスファーム)

然別湖を後にし、Googleマップのルート案内に言われるまま狩勝峠方面へと走り、「旧狩勝線ミュージアム」に寄り道。
廃線跡を利用したトロッコの乗車体験(遊具)があり、家族で北海道旅行をした際に皆で乗った思い出の場所。ちょうど長女が思春期に入るぐらいの頃で、親子関係が微妙というか「ギスギス」していたものの、旅先での解放感もあってか2人乗りトロッコに一緒に乗ってくれた。
その時に撮った写真は自慢というか宝物だったりする。一緒に乗っておいてホント良かった。

敷地内にはSLとブルートレインの展示もあり。
自分が小学生の頃がちょうど「ブルトレブーム」で、ヘッドマークを付けた先頭車両のカードを集めるのが流行ってた。確か駄菓子屋でくじのように売ってた記憶。
うちは「余裕」が無かったので全く買ってもらえなかったし、ねだってもダメだと諦めてはいたものの、互いのカードを見せ合って盛り上がる友達が羨ましかった。近所で一番の金持ちの子は、専用ファイルに大量のカードを収納してコレクター状態で、子供心にめっちゃ格差を感じたし、自分がとても貧しい存在に思えたときもあった。
だからと言って親を恨んだりはしなかったし、そういうもんだと割り切って小学生時代を過ごした。

遠くから見るとキレイに見えた車両も、近寄ってみると塗装が大きくひび割れていたりして劣化が激しい。厳しい気候に晒されてるから仕方ないのかもしれないが、日本の鉄道文化遺産だし、せめて屋根ぐらいないとこのまま朽ちてしまいそう。

車両内部にも入ってみたかった残念ながら施錠中。 トロッコ乗り場に居た従業員の方に声がけしてみたが、ブルートレイン車両は管理者(管理団体?)が別とのことで、鍵を持っていないとのこと。以前は自由に出入りできたのに、このご時世(コロナ禍)だからなのか。

すぐお隣に、2019年に朝ドラで放送された「なつぞら」の柴田家(セット)があった。
かなり縮小されているし、なぜこの地に移築したのかも不明だが、せっかくなんで立ち寄って見学。
毎日、欠かさず見ていたはずだが、放送から3年が経過して記憶がうすれつつあり、こんなんだったっけ?っていまいちピント来ず。まぁ、見れたから良しとする。

狩勝高原をあとにして狩勝峠(国道38号)を上る。峠と言っても内地のそれと違い、かなりハイスピードな峠道。みなさん70~90km/hぐらいで飛ばすもんだから、ADV150ではアクセル全開でもなかなか厳しく。

登坂車線になぜか人力車を発見。後ろには、「和歌山から日本一周」のボード。追い越す一瞬のことだったのでよく分からなかったが、たぶん若者だったと思う。
日本一周中のオートバイやバイク(自転車)はよく見かけるが、人力車ってのは初めて見た。なぜゆえに人力車??って思うが、まぁきっと何かがあるんでしょう。
それよりも、見かけたのが15時頃。ペースを考えると、とてもじゃないが日暮れ前に狩勝峠を超えるのは無理だが、どうしたんだろ。

標高640mの狩勝峠。日本新八景にも選ばれる絶景ポイントだが、それ以外何もないとも言う。以前は営業してたであろう休憩所も閉鎖されて廃墟状態。

狩勝峠を下り、コインスナックオチアイに寄ってみたが、残念ながら閉店。というか廃墟化していて、ここがオートレストランであったことすら分からない状態。
バイパスや高速道路が整備されて車の流れが変わったこと、所要時間が短くなってドライバーの休憩する頻度が減ったこと、さらに「道の駅」などの大規模施設ができたことなどが理由だと思うが、この手のドライブインは絶滅寸前。

内部は自販機類も撤去され、すっかり荒れた状態に。これも立派な遺産だと思うんだけどな、さすがに保存するのは難しいか。

狩勝峠を超え、道の駅 南ふらのでソフトクリーム休憩。
富良野に来ると、どこもかしこも「さだまさし(北の国から)」が流れていたが、放送終了からかなり経っていることもあってか、当たり障りのない音楽になってた。

三の山峠を越えて富良野市方面へ。
山を抜け平坦路に入ると、左手に夕張の山々、右手に大雪山が広がり、富良野へ来たのを実感。ところどころに見覚えのある景色もあったりして懐かしい。

17:00 上富良野町の「ペンション コスモスファーム」に到着。
本当は「日の出公園オートキャンプ場」に泊まる予定だったが、あまりにテントの雨漏りが酷く、次に雨に降られたら壊滅的なので断念。
富良野の2大キャンプ場として、「鳥沼公園キャンプ場(現在は閉鎖)」と並んでライダーに人気の場所だった(*)だけに、最後のソロキャンはここで締めくくりたかった。残念。(*:1999年までは無料だった)

久々のペンション泊。
ここ10年ほど、ビジネスホテルばかり利用していたので、ペンション独特のアットホーム感?は久しぶり。ちょっと戸惑いつつチェックインしたが、コロナ禍だからか必要最低限の説明があったのみ、特に何かを聞かれるわけでもなく(雑談等ゼロ)で入室。(翌日のチェックアウトまでの間、プライベートなことには何一つ聞かれず)

荷解きを済ませ、お夕飯を食べに市街地へ。
昼食を食べ損ねたので、がっつり食べてやろうと街の定食屋にしてみた。適当にググってでてきた「味の店 松月」って店で、上富良野駅から離れているし、幹線道路沿いでもなく、観光客向けというよりは地元の人達がよく利用するような雰囲気。

メニューは多種多様で、定食、丼モノ、ラーメン、カレー、うどんなど何でもござれ。一人暮らししていた頃、アパートの近くにあった定食屋のよう。
何を食べようか迷いに迷い、「かみふらのポーク」を使った「カツ定食」を注文。期待していたとおり、お肉は柔らかく、ボリュームもあって満足。うちの近所にもこんな店があれば良いのに。(昔はあったが、今やチェーン店ばかりになってしまった)

店を出ると、すっかり日も暮れて道路がオレンジ色に。ナトリウム灯は北海道でよく目にするが、どことなく暖かい感じがするし、いつもと景色が違って見えるので好き。特に雪が降る中で見ると良いんだよねぇ。自分の家にも欲しい。

コンビニでお酒とつまみを調達してからペンションへ。
北海道滞在もいよいよ明日が最終日。ホントあっという間、広い北海道を楽しむには、1週間程度では短すぎる。

本日の走行距離:376km(48.5km/l)

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