2022 北海道ツーリング (きっと最後のキャンプツー)Day 4-1

8/23(火)(4日目:1/2)
(みさき台公園 オートキャンプ場~オトンルイ風力発電所~北緯45度モニュメント~防波堤ドーム~稚内駅~)

夜中、テントが大きく揺れるほどの強風で目が覚める。
しっかりとペグ打ちしておいたので飛ばされる心配はないものの、その後、何度も何度も強風で起こされ、明け方5時ぐらいからは叩きつけるような雨。
すっかり目が覚めてしまって起床するが、あまりに雨が酷すぎてテントから一歩も出られず。

雨が小康状態になったタイミングを見計らってテントから出てみる。
雨雲レーダーによると再び大雨が来るようなので、とっとと炊事場で顔を洗って朝ごはんにする。

今日の朝食は、セコマで買っておいた北海道産小豆使用のあんぱんとドリップコーヒー。久々のソロキャン、ゆったりとした朝食を楽しむつもりが、とにかく天気が気になってしかない。どのタイミングでテントを撤収しようか考えるばかり。
そうこうしているうちに雨脚がまた強くなり、フライシートを抜けてテントまで浸水(雨漏り)してくる状況に。さらに、床面からも水が染み出して水溜りまで。

このままテント内に居続けるのは無理と判断し、レインウェア着用で撤収開始。
濡れてしまった寝袋とエアマット、キャンプ道具など、タオルで可能な限り水分を拭きとってから収納。作業している頭上から雨漏りしてくるもんだから、もう笑うに笑えない。
水分をしっかり含んだテントはどうしようもなく、強風で吹き飛ばされそうになりつつ、なんとか畳んで収納袋に。

撤収開始から1時間ほどで、全ての荷物のパッキングが完了。楽しみにしていたキャンプが、まさか初日からこんな事態になるとは思わなかった。
特に、テントの雨漏りは大問題。この先、北海道では1~2日程度で雨に降られるようなので、またもテント内が水浸しになると思ったら憂鬱。

8時 キャンプ場を出発。国道232号線(オロロンライン)を宗谷岬に向けて北上する。
ADV150の外気温時計は22度、雨に加えて風も吹き、レインウェア+ロンTではちょっと肌寒い。

途中、放牧されてる牛さんを眺めたり。こんな雨の中、嫌じゃないんだろうか。

旧羽幌線の廃線跡(第三初山別陸橋)を眺めてみたり。1987年(昭和62年)に廃線になったようなので、かれこれ35年が経過。

途中、あまりの寒さに「道の駅 てしお」で休憩。
豊富町、稚内市、天塩市の3市町村合同での「北海道Nフィールド ジェット・ストリーム・アタック作戦」なるものが行われていた。

これがそのマンホールらしいが、一体、ガンダムとこれら市町村の関係って・・・。謎。

更に北上を続け、オトンルイ風力発電所に到着。3kmに渡って計28基の風車が並ぶ景色は壮観。この風力発電所は来年(2023年)から建て替え(風車数の削減)が決まっているようで、この景色も今年で見納め。
ADV150を停め、アップで撮ったり、引きで撮ったり、角度を変えてみたりと何枚も写真に。インスタに投稿されるような素敵な写真は難しい。iPhoneだとキレイに撮れるのかもと思うが、それだけのために買うにはあまりに高い。

北緯45度モニュメントを通過。45度ってことは、北半球のちょうど半分。
ようやく雨もやんで一安心。この辺りは雨雲が到達していないのか路面が乾いているところがほとんど。

これでもかってぐらいの直線が続き、最果てに向かう道って感じ。
リッターバイクならかっ飛ばして楽しめたりもするんだが、いかんせん150ccのエンジンでは制限速度+α。頑張れば110km/hぐらい出せるが、エンジンの唸りというか悲鳴というか、もうやめて感があるので出さない。年齢を考えても安全運転。

サロベツ原野を抜け、抜海村で右折したあたりから気温がどんどんと下がり、体が冷えてきたのでヒートテックを着用。

北海道を走っていると、交通安全をアピールしているオブジェ(町のキャラクター)をよく見かけるが、これもそのひとつ。無事カエルロードと銘打ってカエルがたくさん並んでた。手作りな雰囲気でちょっとしたB級感。

稚内市へと入り「稚内港北防波堤ドーム」へ。
長さ400m以上もあり、古代建築のようなドーム状がインスタ映え感でいっぱいだが、残念ながらオートバイの乗り入れは不可。2000年頃に訪れた際は、普通にオートバイも進入してたし、テントを張ってるライダーもちらほらいた記憶だが、きっと規制が厳しくなったんでしょうな。
(帰宅後、ネットで確認したところ、キャンプは2013年から禁止、車両乗り入れは2022年から進入防止チェーン設置)

次いで、目と鼻の先にあるJR最北端の稚内駅へ。
前回(20年前)来た時とは様変わりしていて、最果てとは思えないほど近代的な駅舎にリニューアル。以前の駅舎は、国鉄時代の雰囲気が色濃く残っていて好きだったんだけどな。
黄色い列車止めと「日本最北端の線路」と書かれた石碑は、かつての(旧駅舎時代)の終点。

中に入ってみると、ガラスの向こうに最北のレールが見え、旧稚内駅で使われいていた「最北端の線路」が立っていた。
ここ数年、鉄道の旅に楽しさを覚えていることもあり、一度ここまで電車で来てみたいな。

建物は駅機能だけでなく、道の駅、バスターミナル、売店、コンビニ、映画館などが入る「キタカラ」なる複合施設になっていた。さらに、5階建てのうち3階にはグループホームまで。
定年後は「田舎暮らし」って憧れているけど、自分で車を運転できないような年齢になったら(生きられたら)、駅直結(駅チカ)の住まいっていいかも。今後、考えておくことに。

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