EXPO’70へ行ってきた

9時過ぎにホテルをチェックアウトし、大阪メトロ御堂筋線で千里中央駅まで移動。(江崎駅以北は北大阪急行)

北大阪急行 千里中央駅

ホームは地下だが、改札階まで吹き抜けになってる構造が特徴的。第三軌条方式なので架線がなく、すっきりと車両が見られていい。

せんちゅうパル

駅を出ると懐かしい雰囲気のモール。入居している店舗こそ新しいが、建物から漂う昭和。小学生ぐらいのころ、近所にあった団地やスーパーを思い出す感じ。

せんちゅうパル

この階段のカーブとかたまらん。今どきの建物では見られない造形。大阪万博が開催されたころに開発された地域なので、かれこれ50年以上も前だと思う。

千里セルシー

ペデストリアンデッキを歩いていくと、続きに複合施設と思わしき大きな建物もあった。
今でいうところのイオンモールみたいな感じなのか、かつて入店していたであろう「ダイエー」の文字が残ってた。

万博記念公園駅にて

千里中央駅から大阪モノレールに乗り換えて万博記念公園駅まで。
かなりの高さの高架橋を走ること、また柵などの遮るものがないため、車窓から流れる景色は空を飛んでるかのようだった。

改札を出ると、高速道路を挟んで向こう側に太陽の塔。気温30度超えの中、万博記念公園の入り口に向けて歩いていく。

ゲートを抜けて園に入ると、太陽の塔がどーんと正面に。あまりの迫力におぉーと声が出る。
太陽の塔には4つの顔があり、最上部にあるのが第一の顔「黄金の顔」、真ん中にあるのが第二の顔「太陽の顔」。

塔の裏側に描かれているのが第三の顔「黒い太陽」。
そして第四の顔「地底の太陽」は、万博当時は地下に位置しており、閉会後に埋められてしまったなど諸説あって現在も行方不明。

現在は、太陽の塔1階に復刻されたものが展示中。当時の写真が関係者への聞き込みなどで再現されたらしい。

映像(プロジェクション・マッピング)と音響による演出が行われており、なんとも呪術的というか、人間の精神を表現しているような不思議な雰囲気。ちょっと怖さもあって、子供のころに見たら眠れなくなってたと思う。

地底を抜けて塔内部に入ると、鮮やかな赤色の壁に囲まれた中央に「生命の樹」がそびえたつ空間。
生命の樹を取り巻くように無数の生物(模型)が位置しており、何とも表現しがたい迫力。雑誌やネットの記事(写真)で目にはしていたが、あまりのスケールの大きさに圧倒される。

生命の根源から始まり、原生類時代、三葉虫時代、魚類時代、両生類時代、は虫類時代、哺乳類時代と、上に行くにつれ生物(模型)が進化していくもの。

展示物と世界観に圧倒されながら階段を上がっていく。
高さ30mの最上部あたりで、ようやくクロマニョン人が登場。単細胞から始まり、地球上での生命の長さを考えると、人間の歴史の短さを実感。

さらにその先には、太陽の塔が腕が伸びているが、現在は立ち入り禁止。万博当時は「腕」にエスカレータが設置されており、これに乗って大屋根に降り立つことができたらしい。
圧倒される雰囲気なのに、取り込まれてしまうような世界観。何度でも見たくなるような展示だった。今回を機に、岡本太郎氏の他の作品も見てみたくなった。

EXPO’70パビリオンに展示してあった黄金の顔。太陽の塔の最上部に展示してあった実物で、風雨による痛みを補修し、屋内展示されているもの。塔全体(全景)ではあまり感じなかったが、近くで見ると巨大な大きさにびっくり。

想像していたものとはまるで違うスケールと世界観。長らく来たいと思っていた場所だったので、ようやく念願が叶った。

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