2023 名古屋から鉄路で長崎へ(軍艦島と原爆資料館)Day 1-2

8/18(火)(1日目:2/2)
長崎駅~平和公園~爆心地~原爆資料館~山王神社~モントレ長崎

本日午後の軍艦島ツアーは「上陸不可」との通知があったため、明日に持ち越すことに。
急ぐことも無くなったし、時間的にちょうどよかったので、駅ビルの長崎街道かもめ市場で昼食。飲食店が立ち並ぶ中、「竹乃屋 博多の居酒屋」へ。
1番人気と書かれていた「焼き鳥重定食」を注文。豚バラと鶏もも2本のタレ焼き、豚味噌の合計4本。やべーなコレ、とろみタレが食欲をそそる。うめーぞ。
が、2本目を食べたあたりから既に飽き気味。美味しいんだけど、何本も食べたくなる感じではなかった。

お腹も膨れたところで、路面電車(長崎電気軌道)に乗車。ちょっと古めかしい顔つきの車両がかえって新鮮。
床下から響くモーター音とゴトゴトした振動が大きい。
地元(名古屋)でも、幼少のころは路面電車があった。母親と2人で乗車した記憶が残っていて、もう無くなってしまう(廃止されてしまう)と聞かされたのを覚えている。車内はかなり混雑していて、乗降扉付近に立ち、手すりに捕まって乗った。さらに記憶では、乗降扉が開いたまま走ってたはずだが、当時はそんな運用もありだったのか、いずれにせよ半世紀も前の記憶なので定かではない。

揺られること約10分、平和公園停留場で下車。料金は160円。
初乗り210円の名古屋(市営バス、市営地下鉄、名鉄バス)と比べてかなり安く感じる。

Google Mapの道案内で平和公園に到着。
公園入口からエスカレータで上がると、目の前に大きな噴水。その正面には石碑があり、被爆による熱傷に苦しみ水を求めた手記が刻まれていた。被爆当時9歳だった子のものとのこと。この平和な毎日では到底考えられないが、そんな大昔の話じゃない。

被爆10年後の1955(昭和30)年8月に建立された平和祈念像。
天に向けて掲げた右手は原爆の脅威、水平に伸ばした左手は平和、横にした右足は原爆投下直後の長崎市の静けさ、立てた左足は救った命を表すとの解説文があった。あと1ヶ月ほどで長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典。

歩いて5分ほどで原子爆弾落下中心地碑、いわゆるグランドゼロ。
昭和20年(1945年)8月9日、米軍が投下した原子爆弾(ファットマン)が上空500mで爆発。広島に続き、人類2度目となる原爆が実戦使用された場所。
広島の原爆ドームのような見た目の衝撃はないが、戦争や平和について考えさせられる空気感。

すぐ近くに浦上天主堂の外壁の一部が移設展示。原爆の悲惨さを後世に伝えるために残してあるものと思うが、あまりに部分的すぎるし、原爆ドームの迫力に比べると(失礼な言い方ではあるが)ピンとこないかった。(このあと原爆資料館を見学してようやく理解)

長崎原爆資料館を見学。ツーリングを含め、長崎には過去に何度か来たことがあるが、ここを訪れるのは初めて。
戦争の歴史、原爆投下の経緯、また原爆の構造、被爆による影響などが、パネル展示、再現模型等により解説。かなり衝撃的な内容であるが、戦争の恐ろしさと平和の尊さ、2度と原爆による被害を出さない強い意志だと思う。

戦争については小学校や中学校の授業で習ったし、ネット検索すれば記事や写真、動画などが簡単に見られるが、リアルで見ないと伝わらないことがあるし、日本人として生まれたからには一度は見ておくべきだと思う。
そう思うのはオレだけなのか、今日は平日ってこともあり、周囲を見渡しても日本人はゼロ。外国からの観光客ばかり。

日本は平和な(平和ボケした)国なので、日ごろの生活で戦争を考えることはまずないし、世界の紛争も他人事になりがち。平和に暮らせることを感謝するとともに、過去(過ち)の上に自分たちが居ることを忘れてはならないと再認識。

ここに限らず、広島の「原爆資料館」、沖縄の「ひめゆり平和祈念資料館」、鹿児島の「知覧特攻平和会館」など、ツーリングや旅行などで見学させてもらったが、どれも伝えたいことは同じ。

原爆資料館を後にし、炎天下を歩いて山王神社へ。
階段(参道?)を歩いていくと二の鳥居(一本足鳥居)が見えた。原爆投下による爆風にて、爆心側の左半分が吹き飛ばされ、奇跡的に片方(一本柱)だけ残ったもの。爆風の凄まじさがよくわかる。残ったことが奇跡。

戦争の振り返り、見学したかったものも見られた。
岩川町バス停から新地中華街行きの「長崎バス」に乗車する。名前からして公営バスかと思ったがどうやら違うらしい。似た名前で「長崎県営バス」ってのがあるっぽい。

10分ほど揺られ、終点の新地中華街で下車。運賃はモバイルSuicaでお支払い、料金は170円だった。路面電車同様、バスも安いな。

炎天下を歩いて疲れてしまったので、ちょっと早いがホテル(モントレ長崎)にチェックイン。
ポルトガルをテーマに建てられたものらしく、西洋風というかアンティークというか変わった雰囲気。パッケージプランの中で最安だったので期待していなかったが(宣材写真もイマイチだったし)、異国情緒、非日常感があっていい感じ。

今日から2泊3日でお世話になるシングルルーム。ところどころに古さを感じるところはあるものの、清潔が保たれているので良し。ちと部屋が狭すぎる気がしなくもないが・・・。

シャワーで汗を流してからお出かけするつもりだったが、ちょっと仮眠のつもりが起きたら20時過ぎ。
行こうと思っていたホテル近くの「レッケル」って店は20時閉店。トルコライスが美味しそうで楽しみだったのに残念。
ホテル近くの適当な店を探しに出掛けてみるが、嘘でしょ?ってぐらいに何も無し。シャッターも閉まってるし、長崎の夜は早いらしい。(長崎駅前から離れてるからかも知れんが)

結局、夕飯はセブン入れん分で調達したカップラーメンとおにぎり。せっかくの長崎旅行なのに初日の夕飯は残念なことに。

1日目(1/2)  2023 長崎まで鉄路で行ってみた 目次  2日目(1/2)

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