三菱オートギャラリー(MAG)へ行ってきた
愛知県岡崎市にある「三菱オートギャラリー」(通称:MAG)へ行ってきた。
以前より行きたいとは思いつつ、三菱自動車の出勤日(平日)にしか開館されず、また予約もなかなか取れないことから行くに行けず。
久しぶりにホームページを開いてみたら、「海の日」に開館、かつ空きがあったことから即予約した。

名古屋市から岡﨑市までは20kmほどしか離れておらず、まぁまぁ近い。
近場の移動はアルトワークスがメインだが、ギャラリーがあるのは三菱自動車本社工場敷地内。いわゆる聖地?なのでデリカD:5で。

予約時間(10:30)ぴったりに工場到着。
来客者用駐車場に車を停め、予約番号を告げて受付。臨時入館証を貰い、エスコートを受けて敷地内を歩いていく。

1分ほどで三菱オートギャラリーに到着。敷地内にいくつかある建物のうち、最もゲートから近い建屋の1Fだった。

入場してすぐに係の人(社員さん)から展示内容についての説明を受け、あとは自由に見学するスタイル。
三菱自動車の歴史に沿って展示してあり、まずは前進の三菱重工より更に前、三菱合資会社が作った三菱A型。貴重な車両だと思うが、あまりに古すぎてありがたさが沸かない。

次に出てきたのは、1969年に発売されたコルトギャランAII GS。
角目ヘッドライトに格子カバー、この面構えは今見ても新鮮。ちょっと(当時の)アメ車チックな感じもする。

1964年から22年間も製造されたデボネア。
子供のころに何度か見たことがあり、父から「シーラカンス」ってあだ名を教えてもらった。
当時は古臭く、格好悪い印象しかなかったが、今になって良く見えるから不思議。

1960年 国民車構想として造られた三菱500。当時は三菱重工製。
まだ生まれてなかったし、実車を見るのは初。このデザインであれば今でも通用すると思う。
ここまでが常設展示、以降は小型車をテーマにした展示ブース。

三菱のコンセプトカーシリーズのHSR-III。
和製スーパーカーな雰囲気。1991年(平成3年)なのでバブルまっさかり、三菱自体もイケイケ状態、ハイテク機能も満載だった記憶。

コルト600コンバーチブル。
1962年なので生まれる前だし、さすがに古くて記憶になし。後部座席に飾られたデリ丸がかわいかった。

三菱360ライトバン(1961年)。
オースチンのミニカントリーマンに似てる気がする。ホンダのNのように、今風にリデザインして売り出したら人気になると思う。

ミニカスキッパー(1971)。
軽自動車とは思えない堂々とした面構え。自分とほぼ同じ年、走ってる姿をかろうじて見た記憶がある。

リアのデザインが秀逸。
垂直に切り落としたようなスタイル、後方視界を確保するために設けられたガラス面が格好いい。ホンダCR-X(サイバー)、インサイト、またプリウスでも見られたもの。

懐かしいミラージュ(1978年)。
ご近所さんが乗られてたよ。当時からあまり格好よく思えなかったが、今見てもなんだかいまひとつ。

パジェロの弟分として発売されたパジェロミニ。
同じ軽SUVのスズキジムニーがライバルだったが、街中ではパジェロミニのほうがよく見た記憶。悪路走破性はジムニーに軍配が上がるも、パジェロミニのほうが街乗りの立ち位置だった。
小型車展示ブースが終わり、いよいよラリーの三菱コーナー。

トミーマキネンが世界ラリー選手権(WRC)で戦ったランサーエボリューションⅥ(2001年)。
このころの三菱は輝いてたな。まさに黄金期。

やっぱランエボは格好いい。2001年当時の車両なので、四半世紀が経過しているにも関わらず、今見ても全然イケる。
時代を感じさせるのはマルボロマーク。

パジェロ スーパープロダクション仕様(2002年)。
この頃は仕事(会社)もプライベートも忙しく、ラリーやレースなどの記事に目を通すこともなく、車関連の記憶はあまり残っていない。

今は無き「日石三菱」「パジェロ製造」の文字。あと、HKSがスポンサーをしていたとは知らなかった。

ランサー1600GSRラリー(1974年)。
サファリラリーで2度優勝したことがある車ってのは聞いたことがある。すごい車なんだろうけど、デザイン的にもあまり好みではなく。

ランサーEX 1000湖ラリー(1982年)。
ランエボじゃなくてランタボ。ある一定以上の世代には、ランサーと言えばランタボ。
一度、乗らせてもらったことがあるが、重ステ、ドッカンターボであまり良い印象ではなかった。

歴代の三菱車の中で1、2を争うほどに好きなギャランVR-4。
ボクシーなデザイン、逆スラントのヘッドライト、4G63のハイパワー、好きです。今でも乗りたい(欲しい)と思う。

また、個人的にはラリーと言えばランエボではなくVR-4だし、篠塚健次郎さんが乗られていてホントに格好良かった。

手前から、ギャランVR-4、ランタボ、ランサー1600、パジェロ、そしてランエボⅥ。何気なく並べて展示されてるけど、この光景は何とも贅沢。

一通り見終わって外へ出ると、ディグニティが屋外展示されていた。
プラウディアをベースにしたストレッチモデルで、間近で見たのは初めて。近くに居た係の人(社員さん)曰く、59台しか生産されなかったレア車とのこと。
社員自ら売れなかったアピールもどうかと思うが、まぁ現実問題として売れなかったわけで。当時はリコール隠しなどもあったし。

新車価格で990万円だったとのこと、三菱系列のお偉いさんしか乗らないような車。裏を返せば、三菱系列以外の人は絶対に買わないわけで。
2代目(日産シーマのOEM)もなくなってしまったし、ディグニティを見るのはこれが最後かもしれん。

乗ってもいいとのことだったので、長男と二人で後席鎮座。
セダンなので広いイメージはなかったが、ストレッチされていることもあってか、足元はかなり広々。内部のしつらえも高級感あり、さすがは(当時の)三菱最高級車。
世界広しといえど、三菱ディグニティのシートに座ったことがある人は多くないはず。かなり貴重な経験をさせてもらえた。
展示されている台数は多くなかったが、ランエボやパジェロなどのラリー参戦車を間近で見られたり、ディグニティに座れたりと貴重な経験ができた。
今回見た車両以外にもヤードにストック車両がたくさんあるようで、春と秋の年に2回のペースで入れ替えているらしいので、また来ないといかん。
