2025 東北ドライブ(Day2-2:鳥海ブルーラインから白瀬矗氏に会いに行った)
会社のお盆休みを利用し、久しぶりに東北を走ってみることにした。
当初はツーリングのつもりだったが、全国的に35度オーバーの酷暑。とてもじゃないがオートバイ(ツーリング)は危険と判断し、ドライブ旅行へと変更。
2日目は新潟から日本海沿いを北上して秋田まで。

ペガサスを後にし、再び国道7号線を北上する。
今日のうちに秋田県まで行く予定、先ほどの2店舗でゆっくりし過ぎたのでちょっと急ぎ気味で走る。左手に日本海、時折出てくる集落、雨も止んで天気も回復傾向。

並走する羽越本線にハマナス色の特急(E653系)を見かけてテンションアップ。電車とすれ違うと妙に上がるのはなぜだろう。

道沿いに見かけた豚のオブジェ。辺戸岬のヤンバルクイナ、羽幌町のオロロン鳥しかり、動物を巨大像にするのは怖いし趣味悪い。

鶴岡市にある「善宝寺鉄道記念館公園」に寄り道。
鶴岡駅から湯野浜温泉駅間を走っていた庄内交通湯野浜線の廃線跡。かつての善宝寺駅のホームに車両が残った状態で展示されているもの。

せっかくの施設だが閉館してからかなりの月日が経っているようで、ホームも車両も立ち入り禁止。
柵の外から眺めただけでもわかる荒れよう。野ざらし保管なので、車体全体が錆びついているのは当然のこと、屋根は朽ちはてて穴が開いてしまってる状態。
鉄道遺産に対する日本人の意識はこんなもん。廃線当時は張り切って展示したものの、維持するところまでは考えられておらず。言わんこっちゃない。(日本のあちこちで見かける光景)

日本海沿いを走る国道7号線はペースが速く、ちょっと出し過ぎじゃね?ってスピード。
なるべく地元ナンバーの車にコバンザメ、欲しくもない切符を買うことがないよう注意して走る。途中でネズミ捕りにも遭遇したし。

途中、鶴岡市内でスタバに立ち寄り、ワンモアコーヒーで山形県のメダルをゲット。スタンプラリー状態。

お気に入りのワインディングのひとつ、鳥海ブルーラインへ。
山形県と秋田県を結ぶ山岳道路で鳥海山を登っていくルート。20年ほど前に走ったのが最後、その時は天候がイマイチで景色が冴えなかったが、どうやら今回もダメっぽい。遠く鳥海山は雲の中。

景色はともかく、走って楽しい道路なのは間違いない。
学生時代、夜な夜な峠を走っていたころを思い出しつつ、アクセル開け気味でいざワインディングへ。

序盤は木々に囲まれた中を走り、5合目あたりから景色が開けていく。
全体的に小さめのコーナーが多く、スピードレンジも高くないことから、アルトワークスのような車両でも十分に楽しめる。早めのブレーキングで進入、横Gを感じつつ旋回、ターボを効かせて脱出するのが快感。車両の動きも軽く、まさに軽さは正義。
欲を言えば、もうちょっと「楽しめる」排気音だと盛り上がるんだけどな。長男(院2)と共同所有の車なので、勝手にあれこれ弄るわけにもいかず。

期待半分、諦め半分だった展望は微妙。男鹿半島の先に日本海が見えるはずだが、雲に隠れてよく分からず。今回もだめだった。

鳥海ブルーラインはほどほどにして下山し、白瀬南極探検隊記念館へ。
南極観測船「しらせ」の由来になった白瀬矗(しらせのぶ)氏の記念館。日本人で初めて南極探検に挑んだ人らしい。
特徴的な外観は黒川紀章氏の設計。やっぱり。

入場料(300円)を支払って館内に入ると、白瀬氏の紹介動画に始まり、探検の足跡の展示と続く。

南極探検時の装備が展示されていたり、さすが明治時代だけあってクラシックな装い。
零下40度近くまで下がるらしいし、この装備ではさすがに堪えたと思う。特に足元とか凍ってしまいそう。

漁船を改造して作られた開南丸、かなり小型の船舶だったようで、内部はかなり窮屈な感じ。これで南極まで行ったとか、とても信じられない。

南極の氷の展示もあった。
普通の氷と違い、細かい気泡が多く含まれているらしい。気泡の中の空気って、1万年以上も前のものだよな。ウイスキー飲んでみたい。

昭和43年に第9次観測隊が南極点に到達した際に使用した雪上車。型式KD605。
国鉄時代の車両のような無骨さ、男の仕事場感がもりもり。
手前に並ぶのはアニメキャラ、女子高生が南極を目指すストーリーらしい。宇宙よりも遠い場所。

閉館時間(17時)が迫っていたため、オーロラドームでのオーロラ映像は見られず。
次回、ここを訪れた際のお楽しみとして取っておく。いや、アラスカか北欧に生オーロラを見に行くことにしよう。思えな叶うはず。

19時 秋田駅前のドーミーインにチェックイン。ちょっと欲張りすぎたか、今日も慌ただしい一日だった。

部屋での荷ほどきを終え、夕飯を食べに徒歩でJR秋田駅へ。
新幹線の終着駅だけあって立派な駅ビル。人通りはちょっと少な目で寂しい感じは否めず。

駅ビルの中にはいくつかの飲食店があり、秋田郷土料理を提供するらしい「かまくら」でお夕飯。いかにも観光客向けな感じの店(価格設定)だったが、観光客らしくお金を落とすことに。
飲む気満々だったので60分の飲み放題コースを注文、あとは地元料理っぽいものを選んでいく。まずは本庄ハムフライから。由利本荘市で製造されたハムを使用し、ラードであげているらしい。かなりの肉厚、食べ応えもあってビールが進む。
次いで、地酒(一滴千両)、ジムビームハイボール、ゆず酒、マンゴー酒と飲みまくる。

「男鹿しょっつる焼きそば」も頼んでみた。魚醤(ぎょしょう)を使った焼きそばらしく、なんとも大人な味わい。
うーん、昨日のフレンドしかり、名古屋人の舌にはストライクとはならず。珍しいものが食べられてよかったが、「名物にうまい物なし」な感じだった。
今日は270kmほど走った。
鳥海ブルーラインで結構飛ばしたにも関わらず、海沿いをノンストップで走ることが多かったせいか、リッター20km越えとかなり燃費が良かった。

“2025 東北ドライブ(Day2-2:鳥海ブルーラインから白瀬矗氏に会いに行った)” に対して2件のコメントがあります。